論理学研究 3 の感想

私達が事物を見たり、聴いたりした時
情報をありのまま受け取っているのではなく
いろいろな取捨選別や判断を経ていることを指摘しています。

他にも、表象の表象（色々なものを思い浮かべている状態をさらに思い浮かべる）や
名辞的作用や客観化作用など、表象の要素をこまかく分解して名前をつけ
それを更に使用して、あらたな要素を思考して行く・・・
といった流れで進行していきますが、内容は複雑を極め
1度、2度読んだだけで理解するのはまず不可能だと思います。

読者側にも相当な読解力が要求されるので
「読む」というよりも「挑む」という感じで
内容の理解に取り組まなければならない著作です。