他者の苦痛へのまなざし の感想
参照データ
タイトル | 他者の苦痛へのまなざし |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | スーザン ソンタグ |
販売元 | みすず書房 |
JANコード | 9784622070474 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » マスメディア » ジャーナリズム |
購入者の感想
戦争の写真を見たとき、それが悲惨であればより人は被写体に同情をよせる。それと同時に、自分がそして大事な人はそんな悲惨な目に遭わなくてよかったと胸をなでおろす。さらに、悲惨な写真を見ようとするとき、そこには好奇心、一種の怖いもの見たさという人間の俗悪な心情があるのではないか?
著者は、自分とまったくの他人である人たちの苦痛を本当に理解することができるのだろうか?またその手段として写真はどのように被写体に向かうべきなのか?、と自らの煩悶を語っている。
ベトナム戦争以前の有名な戦争写真はだいたい写真家やその現場の人たちによって作為的に撮られた。この記述を読んで私は落胆したが(やっぱり劇的な場面はそうそう撮れないよなぁ)、著者のソンタグ氏によれば、この感情自体がもう戦争写真を単なるエンタテインメントとして捉えているだけで、一向にそこで起きている事実を理解しようとしていないことになるんだろう。
これからは、上記のことを肝にめいじて写真をみることにする。
著者は、自分とまったくの他人である人たちの苦痛を本当に理解することができるのだろうか?またその手段として写真はどのように被写体に向かうべきなのか?、と自らの煩悶を語っている。
ベトナム戦争以前の有名な戦争写真はだいたい写真家やその現場の人たちによって作為的に撮られた。この記述を読んで私は落胆したが(やっぱり劇的な場面はそうそう撮れないよなぁ)、著者のソンタグ氏によれば、この感情自体がもう戦争写真を単なるエンタテインメントとして捉えているだけで、一向にそこで起きている事実を理解しようとしていないことになるんだろう。
これからは、上記のことを肝にめいじて写真をみることにする。