最後の詩集 の感想

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参照データ

タイトル最後の詩集
発売日販売日未定
製作者長田 弘
販売元みすず書房
JANコード9784622079323
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 詩歌 » 詩集

購入者の感想

わたしたちが「この詩が好きだ」と言うとき、
ほんとうはその詩を書いた詩人の思想を、
あるいは詩人本人のことを好きだと言っているのではないか。

数多あることばの中で、たったひとことが琴線に触れたとき、
想いを同じくするひとを見つけたよろこびに、こころが熱くなるのではないか。

(それを鶴見俊輔は『神話的時間』と呼んでいたっけ)

わたしにとって長田弘はそういう詩人だ。

声高にではなく、阿るでもなく、いやに明るくせず、
しかし過不足なくことばを綴るひと。
かれを知ってたかだか二十年くらいにしかならないのだが
おりおりに、かれのことばになぐさめられて来た。
エッセイにもかれの人となりが感じられ、かれのようでありたいと思った。

(わたしに)必要なのは、だから、(長田弘の)詩だ。

かれの遺した数々の本は、これからもわたしの傍にある。

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