グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた の感想
参照データ
タイトル | グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 辻野晃一郎 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784103288213 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
グーグル日本法人前社長 辻野氏が、ソニーでの22年間とグーグルでの3年間を振りかえった一冊。著者の経験上、ソニーとグーグルの例で語ってはいるが、日米の企業比較論と受け取ることができる。また、自分の身の回りのことに置き換えて考えることもでき、非常に面白いタイトルである。
◆著者が辞める直前に感じたソニーの状況
・競争原理が切り替わっていることに気が付いていない:ネットワークとの連携による付加価値の追求を考える時代に、デバイスを中心に考えている
・ガバナンスの不在:外に向かって闘っているときに内側から背中を撃たれる
・プライドのなさ:プライドでいくら儲かると思ってんだ?と押し問答する上司
著者が辞める直前に感じたソニーの状況には、今の日本を象徴するかのような記述が並ぶ。この視点での「ソニーが教えてくれた」こととは、ソニーを反面教師として捉えており、皮肉交じりの意味がこめられている。しかし、本書にはもう一つのソニーが登場する。古き良き時代のソニーである。
◆著者が感じた古き良き時代のソニー
・人がやらないことをやる、ということを社是として自身に満ち溢れていた
・自由闊達な社風
・海外からの不当な圧力や理不尽なルールに対して、一歩も譲らなかった基本姿勢
・単なる一企業の思惑やルールを遥かに超え、ソニー以外の企業にも大きなビジネスチャンスを生み出した。
・生意気だけが取り柄のような自分を背後で救済してくれる度量の大きさ
・「上司にやめろと言われたくらいでやめるようなら最初からやるな」というカルチャー
この視点からの「ソニーが教えてくれたこと」は、文字通りの意味で使われている。古き良き時代のソニーが、今のグーグルに決して劣らないカルチャーを持っていことを熱く語っており、引いては日本全体を鼓舞するような内容になっている。
◆著者が辞める直前に感じたソニーの状況
・競争原理が切り替わっていることに気が付いていない:ネットワークとの連携による付加価値の追求を考える時代に、デバイスを中心に考えている
・ガバナンスの不在:外に向かって闘っているときに内側から背中を撃たれる
・プライドのなさ:プライドでいくら儲かると思ってんだ?と押し問答する上司
著者が辞める直前に感じたソニーの状況には、今の日本を象徴するかのような記述が並ぶ。この視点での「ソニーが教えてくれた」こととは、ソニーを反面教師として捉えており、皮肉交じりの意味がこめられている。しかし、本書にはもう一つのソニーが登場する。古き良き時代のソニーである。
◆著者が感じた古き良き時代のソニー
・人がやらないことをやる、ということを社是として自身に満ち溢れていた
・自由闊達な社風
・海外からの不当な圧力や理不尽なルールに対して、一歩も譲らなかった基本姿勢
・単なる一企業の思惑やルールを遥かに超え、ソニー以外の企業にも大きなビジネスチャンスを生み出した。
・生意気だけが取り柄のような自分を背後で救済してくれる度量の大きさ
・「上司にやめろと言われたくらいでやめるようなら最初からやるな」というカルチャー
この視点からの「ソニーが教えてくれたこと」は、文字通りの意味で使われている。古き良き時代のソニーが、今のグーグルに決して劣らないカルチャーを持っていことを熱く語っており、引いては日本全体を鼓舞するような内容になっている。