流体力学 (物理テキストシリーズ 9) の感想
参照データ
タイトル | 流体力学 (物理テキストシリーズ 9) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 今井 功 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784000077491 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 物理学 » 一般 |
購入者の感想
著者の今井功先生は、理論流体力学の権威である。これまで数多くの素晴しい成果をあげられてきた、その先生による流体力学のテキストである。
本書の内容は、完全流体の理論に始まり、粘性流体力学、特に厳密解の存在する場合、Stokes, Oseen近似を取扱い、また高Reynolds数流れに特徴的な境界層理論も扱ってある。また、圧縮性流体力学の例として、高速気流が挙げられ、著者の戦前の成果であるM^2展開法などが取扱われている。
この本には、最新の理論こそ取扱っていないが、流体力学を学ぶ学徒が必ず知らなければならないエッセンスがほとんど全て盛りこまれてあるから、本書を読めば、流体力学の基礎をマスターしたと考えて何等さしつかえはないだろう。
その意味において、この本を読んだのちには、自らの興味のある流体力学の各分野、例えば本書で取扱っていない、安定性理論や乱流理論などの専門書を読む、また研究する力がついていることであろう。
本書の内容は、完全流体の理論に始まり、粘性流体力学、特に厳密解の存在する場合、Stokes, Oseen近似を取扱い、また高Reynolds数流れに特徴的な境界層理論も扱ってある。また、圧縮性流体力学の例として、高速気流が挙げられ、著者の戦前の成果であるM^2展開法などが取扱われている。
この本には、最新の理論こそ取扱っていないが、流体力学を学ぶ学徒が必ず知らなければならないエッセンスがほとんど全て盛りこまれてあるから、本書を読めば、流体力学の基礎をマスターしたと考えて何等さしつかえはないだろう。
その意味において、この本を読んだのちには、自らの興味のある流体力学の各分野、例えば本書で取扱っていない、安定性理論や乱流理論などの専門書を読む、また研究する力がついていることであろう。