萩原朔太郎詩集 (岩波文庫) の感想
参照データ
タイトル | 萩原朔太郎詩集 (岩波文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 萩原 朔太郎 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784003106211 |
カテゴリ | 文学・評論 » 詩歌 » 詩集 » 近代詩 |
購入者の感想
日本の詩人の中でも もっとも好きな詩人を問われたら 朔太郎を挙げる。
とにかく日本語の持つ官能を 縦横無尽に使い尽くしていると思うのだ。同じ言葉でも漢字で書くか ひらがなで書くかでは 読んでいる「触感」が全く異なるわけだが それが一番痛切に感じさせるものに朔太郎のいくつかの詩がある。
彼の詩には 例えば中原中也のような格好良さは無いし 宮沢賢治のような感動的な物語もない。あるのは 食べ物が腐っているような腐臭であったり 神経が震えているような不安であったりする。それゆえ 彼の詩は 一般的に言って どこまで人気があるのかは僕にも分からない。但し 腐りかけのものがおいしいのは 納豆やチーズだけではないのだ。
朔太郎の詩を読んでいると そんな風にいつも感じる。
とにかく日本語の持つ官能を 縦横無尽に使い尽くしていると思うのだ。同じ言葉でも漢字で書くか ひらがなで書くかでは 読んでいる「触感」が全く異なるわけだが それが一番痛切に感じさせるものに朔太郎のいくつかの詩がある。
彼の詩には 例えば中原中也のような格好良さは無いし 宮沢賢治のような感動的な物語もない。あるのは 食べ物が腐っているような腐臭であったり 神経が震えているような不安であったりする。それゆえ 彼の詩は 一般的に言って どこまで人気があるのかは僕にも分からない。但し 腐りかけのものがおいしいのは 納豆やチーズだけではないのだ。
朔太郎の詩を読んでいると そんな風にいつも感じる。