ソクラテスの弁明・クリトン (岩波文庫) の感想

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参照データ

タイトルソクラテスの弁明・クリトン (岩波文庫)
発売日販売日未定
製作者プラトン
販売元岩波書店
JANコード9784003360118
カテゴリ人文・思想 » 哲学・思想 » 西洋思想 » 西洋哲学入門

購入者の感想

[ 内容 : ネタバレ注意 ]

この本を読む前に他の対話編を読んでいないと多分意味不明になってしまうと思います
裁判官たちと同じでソクラテスが傲慢な人間に見える恐れがあるということです

「クリトン」のほうは老友クリトンが説得をあきらめるところで終わってしまいます
この先は「パイドン」に続きます
追記と蛇足 : 「パイドン」は本屋で買いました。こちらのほうが論理は難しいものの日本語は分かりやすかったです

仮想の人格の国家との対話はドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」の大審問官を思い起こすような重厚な部分です
祖国アテナイを愛するが故逃げることはできないとソクラテスは主張します
善である人生・美しい人生・正しい人生は同じであるとするソクラテスには脱獄は「不正なこと」だと思えてならないと言います
脱獄をすることでアテナイを否定してしまうということは自分の人生をも否定してしまうことだと感じたようです

[ 気付いたこと ]

このお話は中学生ぐらいの年齢でも十分理解可能だと思います
しかし岩波文庫は翻訳されてからだいぶ時間が経っていて現代人には難解な表現がかなり出てきます
大学生でも苦戦するんじゃないでしょうか

広辞苑にも載っていない漢字が出てきます

岩波書店には現代語訳にリニューアルして欲しいと思いました

ソクラテス先生は痛快な人です。
飄々として、偏らず、威張らず、押し付けず、しかし、ロゴスに誠実であることについてはおそろしく厳しい。
ほんものの「生きた知恵」を身につけた人です。
僕はプラトンの著したものをすこしづつ読み、できるだけナマのソクラテス先生を自分の魂の傍らに再現しようと努力しています。
そうすると、ふとした時に、ソクラテス先生が「きみ、それはどういうことなのだい?ぼくにはまだよくわからないよ。議論しないか」と促してくれる気がするのです。
この痛快な「人類のお師匠さん」に、あなたも会いに行きませんか。
開くべき扉は、紙でできていて簡単に開きます。

ソクラテスは永遠の恋人です。
この人の生き方を観察して感じたのは彼しか生を弁護できる者がいないということです。
ソクラテスは人気者でした。人間以上に神々にとっての宝でした。
その彼が天に帰るそのもっとも美しい瞬間をプラトンは見事に描いたのです。
是非ご一読を!

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