求愛瞳孔反射 の感想
参照データ
タイトル | 求愛瞳孔反射 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 穂村 弘 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784104574018 |
カテゴリ | 文学・評論 » 詩歌 » 詩集 » 現代詩 |
購入者の感想
一方通行のこともあれば、通いあうこともある。ことばのかわいらしさの影に見える、他人を求めるがゆえに狂った論理が非常に恐ろしく、心底笑え、泣ける。
これは、どこまで自分の感覚に正直になって書けるか、という実験の作品だと思う。それがこんなに「きらきら」として、同時にまっくらである。いや「まっくら」だから、「きらきら」して見えるのだ。
「ゆめ」「シラタキ」「手をとめて」などで分かることばを扱うテクニックや、「月光をたよりに」「ナンシーちゃん」「お願いメール」などに出てくる妄想変態っぷりもすごいが、平凡だと思っていたことばが詩の中で強い吸引力を持って変身する様がとにかく衝撃的。「国道にて」がとくに好きです。
これは、どこまで自分の感覚に正直になって書けるか、という実験の作品だと思う。それがこんなに「きらきら」として、同時にまっくらである。いや「まっくら」だから、「きらきら」して見えるのだ。
「ゆめ」「シラタキ」「手をとめて」などで分かることばを扱うテクニックや、「月光をたよりに」「ナンシーちゃん」「お願いメール」などに出てくる妄想変態っぷりもすごいが、平凡だと思っていたことばが詩の中で強い吸引力を持って変身する様がとにかく衝撃的。「国道にて」がとくに好きです。