偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) の感想

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タイトル偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫)
発売日販売日未定
製作者星 亮一
販売元大和書房
JANコード9784479301516
カテゴリ歴史・地理 » 日本史 » 一般 » 日本史一般

購入者の感想

物語としては、おもしろい。でも、歴史書としては、真に受けていいのか悩むところ。

例えば、
「容保は断ることができないタイプである。いつの間にか押し切られ、『お受け仕る』と承諾した」
「盟友関係にあった二人の運命をのちにわけた。大久保の障害は冷徹な官僚政治家であり、情に厚く最後まで武士道を捨てなかった西郷とは違っていた」
という所。

これは筆者の主観。筆者の好き嫌いや好みが伝わってきてしまう。そういうのが嫌な人にとっては、あまりおすすめできないかも。

歴史は両面から見ないと分からない。
そういう意味では非常に参考になりました。
まさしく勝てば官軍現在の政治にも繋がっていますね。

日本近代史を考える際に戊辰戦争勃発が不思議でならなかった。何故このような内戦が起こったのか、避けては通れない道だったのか、明治維新とは何か、探求したくて本書を手に取った。
冒頭から少年の白虎隊のみならず、多くの会津藩の老若男女がいわれ無き賊軍・朝敵との汚名に立ち上がる様は実に勇猛果敢であり、京都守護職を任されるに相応しい当時雄藩と言われた会津を知ることができる。 そしてわかったことは、薩長によって巧みに挑発誘導され、新政府の存在意義のために 一方的に悪者に仕立て上げられた――ということだった。『勝てば官軍』の語源の通り 新政府が正義なのだ、楯突く者は許さない、との見せしめのために会津藩(東北)は戦わされ、そして敗者にさせられたわけだ。その証拠に、戦死者の埋葬を許さず ありとあらゆる差別をし、果ては一万数千人もの人々を下北半島に『島流し』させている。そこでの生活は言語に絶するものがあったとのことで、今現在に至っても禍根を残す要因になっている。 推論だが、やはり孝明天皇は薩長の陰謀によって消されたのだろう。毒殺としか思えない死に様が物語っている。また、新選組が捕らえた長州の狼藉者は 京都壊滅の暴挙を画策していた、、、天皇を担ぎ上げてまんまと自らに都合のいい政府を樹立しようとした薩長こそ、賊軍ではないだろうか!? 明治新政府など、こんなものだったようだ。その証拠に新政府樹立直後から権力闘争が始まり、その後立役者の西郷らと西南戦争に至るくらいなので、政府首脳がこの程度だからこそ、切りがない軍国主義に歯止めがかからずついには太平洋戦争によって我が国を破滅の危機に落とし入れる羽目になったのでは・・と考えさせられた一冊だった。
著者の見解は全編的に会津寄りというわけでもなく、冷静に客観視していることで説得力がある。

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