新国訳大蔵経 インド撰述部〈10〉禅定経典部(2) の感想

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参照データ

タイトル新国訳大蔵経 インド撰述部〈10〉禅定経典部(2)
発売日販売日未定
製作者塩崎 幸雄
販売元大蔵出版
JANコード9784804380377
カテゴリ人文・思想 » 宗教 » 仏教 » 仏教入門

購入者の感想

経の部分は普通に読めばよろしいと思います。経典自体は大変に貴重なものです。

解題部分については読者が判断すればよろしいと思うが、内容は精読には全く値しない。匙が味を知ら
ぬとはこのことで、それは流し読みしただけでも仏道を歩む方であればすぐに理解していただけるでしょう。

はっきり言って、経典に対して失礼極まりない本ですし出版社も共犯です。校注者、出版社、双方“なっていない”。
解題の質があまりに酷い。仏教経典系の書籍も本当にいろいろありますが、この本の酷さは突出していると思います。

***

高価な書物であるし、購入を検討されている方の参考のために何点か特に気になった部分、その他について書いておきます。

まず、解題の冒頭からエドゥアルト・シュプランガーの『文化病理学』の引用で始まり、相当な違和感を覚えさせられる。
”文化それ自体が病気になり得るであろうか?” そんな話この経典を買う人は求めてはいないでしょう。他にもフーコー
やらアルベルト、シュヴァイツァー(?)やら、大そうなことである。そもそも西洋の知を織り交ぜれば知的であると勘違
いしているレベルで仏教経典の解説書を出すこと自体が間違っている。

ここから19ページまでもかなり突飛な言葉に満ちているのだが、19ページでは

”昨今、仏教を標榜して倫理の再興を説く論者が多い。それらが大抵は僧侶にあらざる者によってなされているということはまことに
奇妙な自体と見做さねばなるまい。仏教者を以って自他共に認める者であるならば、そこに当然のことながら末期現象の兆候を読み取
らねばならないはずである。”

とあるが、”末期現象の兆候”を感じさせている校註者が末期現象について書いているという興味深い一節がある。これに続いて
梅原氏について

”・・・論理を有する仏教などという野放図な楽観的空論を掲げて恥ずるところを知らない始末である”、

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新国訳大蔵経 インド撰述部〈10〉禅定経典部(2)

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