風土記 (平凡社ライブラリー) の感想
参照データ
タイトル | 風土記 (平凡社ライブラリー) |
発売日 | 販売日未定 |
販売元 | 平凡社 |
JANコード | 9784582763287 |
カテゴリ | 古典 » 日本の古典 » 古代・中世文学 » 古典文学研究 |
購入者の感想
日本神話と言えば古事記であり日本書紀である。しかし、記紀の2書でさえ、内容には食い違いがあり、日本書紀に至っては話の筋の一本化すらされていない。神話について全くのシロートだった私が自分なりに勉強をし始めた時、最初に驚いた事だった。さらに地方の風土記にはまた違った話があり、もっと言えば地方地方に伝わる伝説や昔ばなしの中にも神話の断片が隠れている。そんな、日本の神話のあり様は、まさに八百万といったところか。風土記に触れるということは、実は日本神話の多様性の世界に脚を踏み入れることなのかもしれない。
さて、古事記と日本書紀はいろいろな形で出版されており、自分にあった一冊を選べばよい。しかし風土記となるとぐっと選択肢が狭まる。それも出雲国などであればまだ他にも選びようがあるだろうが、逸文として断片的にしか残っていない地方の風土記となると、手軽な掲載書籍はこれくらいしかないのではないか。
個人的には、521頁におよぶ本書の中で、日向国風土記逸文について書かれた2頁半のために購入したと言って過言ではない。現代語訳のみで、原文無し、解説もなしなのは少々さびしいが、それでも手軽に入手できる出版物として現にあることを幸いとしなくてはならないのかもしれない。
さて、古事記と日本書紀はいろいろな形で出版されており、自分にあった一冊を選べばよい。しかし風土記となるとぐっと選択肢が狭まる。それも出雲国などであればまだ他にも選びようがあるだろうが、逸文として断片的にしか残っていない地方の風土記となると、手軽な掲載書籍はこれくらいしかないのではないか。
個人的には、521頁におよぶ本書の中で、日向国風土記逸文について書かれた2頁半のために購入したと言って過言ではない。現代語訳のみで、原文無し、解説もなしなのは少々さびしいが、それでも手軽に入手できる出版物として現にあることを幸いとしなくてはならないのかもしれない。