夕暮れをすぎて (文春文庫) の感想

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参照データ

タイトル夕暮れをすぎて (文春文庫)
発売日販売日未定
製作者スティーヴン キング
販売元文藝春秋
JANコード9784167705787
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学

購入者の感想

 先に刊行された『夕暮れをすぎて (文春文庫)』に続くキングの短篇集(原題『Just After Sunset』2008年作品の二分冊目)。収録作品の中では、巻末の解説でcocoさんが書いているとおり、しょっぱなの「N」と、おしまいの「どんづまりの窮地」が面白かったです。

 強迫神経症の登場人物が、アメリカはメイン州にある“アッカーマンズ・フィールド”という場所の魔にとり憑かれ、吸い寄せられてゆく恐怖を描いた「N」。クトゥルー神話で有名なラヴクラフト、その異次元からの侵略を扱った作品に通じる短篇。異次元宇宙の暗黒世界とこの世界とをつないでいるワーム・ホールみたいな場所に、どうしようもなく引き寄せられていく登場人物の葛藤がスリリングに描き出されていたところ。そこが、ぞくぞくするほど面白かった! マレルの逸品「オレンジは苦悩、ブルーは狂気」(宮部みゆき編『贈る物語 Terror みんな怖い話が大好き (光文社文庫)』所収)の、あのただごとでない恐怖に非常によく似たテイストいうのを感じました。

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文藝春秋から発売されたスティーヴン キングの夕暮れをすぎて (文春文庫)(JAN:9784167705787)の感想と評価
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