ヒトはなぜ絵を描くのか――芸術認知科学への招待 (岩波科学ライブラリー) の感想
参照データ
タイトル | ヒトはなぜ絵を描くのか――芸術認知科学への招待 (岩波科学ライブラリー) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 齋藤 亜矢 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784000296212 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 生物・バイオテクノロジー » サル・人類学 |
購入者の感想
タイトルになっている「ヒトはなぜ絵を描くのか」というプリミティブな問い。この問いに対して、この本では認知科学的アプローチが紹介される。予想通り明確な答えが出るわけじゃないけれど、「描く」ことに関して新しい見方が得られたので、読んでよかった。
面白かったのは、ただ一口に「描く」と言っても「写実的な絵」と「記号的な絵」とでは、描くのに関連する能力が違うという話。「写実的な絵」を描くには、見たモノを二次元的な配置として認識する能力、「記号的な絵」を描くには、見たモノを記号として抽象的に認識する能力が関連するらしい。
普段、何の疑問もなく落描きをしているけれど、こうしてその時に起こっていることについて考えてみると、違った捉え方ができて面白い。
面白かったのは、ただ一口に「描く」と言っても「写実的な絵」と「記号的な絵」とでは、描くのに関連する能力が違うという話。「写実的な絵」を描くには、見たモノを二次元的な配置として認識する能力、「記号的な絵」を描くには、見たモノを記号として抽象的に認識する能力が関連するらしい。
普段、何の疑問もなく落描きをしているけれど、こうしてその時に起こっていることについて考えてみると、違った捉え方ができて面白い。