韓国徴用工裁判とは何か (岩波ブックレット) の感想

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タイトル韓国徴用工裁判とは何か (岩波ブックレット)
発売日販売日未定
製作者竹内 康人
販売元岩波書店
JANコード9784002710174
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門

購入者の感想

本書は、慰安婦問題と並んで日韓対立の火種となっている徴用工問題について解説したものである。朝鮮人強制連行の経緯・実態の他、日本の戦後補償、韓国大法院判決の意義など、徴用工問題の概略について一通り理解できるような構成になっている。以下、本書の内容を自分なりにまとめてみる。
・1944年の「徴用」以前の「募集」「官斡旋」の頃から、強制連行は行われていた。抵抗・逃走した朝鮮人に対しては、徹底的に捜索・逮捕・弾圧が行われた。
・朝鮮人の労務・軍務動員数は約120万人ほど。
・朝鮮人を強制動員した日本の企業数は、当時で約300社。
・戦後の日本の戦後補償は余りにも不十分。未払金は企業に供託され、動員された人達には返還されなかった。
・日韓請求権協定では、日本側は韓国側の請求権を潰そうとしたが、不法行為に対する個人の損害賠償請求権は認めざるを得なかった。
・韓国大法院判決は、日本企業の法的責任を認め、強制動員を不法行為とし、戦争被害者の尊厳を回復させる歴史的・画期的なもの。
・日本政府の対応は、強制動員を否定するばかりでなく、経済制裁で韓国に反撃しようという「加害者の居直り」
・日本はドイツを見習い、基金を設立すべき。
本書を読むと、日本のやってきた事の余りの酷さに腹が立つ以上に呆れてしまう。日本が己の責任を否定すればするほど、国際社会で恥をかくのは自明の事実だろう。ドイツのように真摯に対応すれば、恨まれる事など決してないのに。日本が今と変わらぬ対応を続ける限り、日本はずっと罪の十字架を背負い続けなければいけなくなるだろう。

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