新ルポ・精神病棟 (朝日文庫) の感想

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参照データ

タイトル新ルポ・精神病棟 (朝日文庫)
発売日販売日未定
製作者大熊 一夫
販売元朝日新聞社
JANコード9784022604941
カテゴリジャンル別 » ノンフィクション » 科学 » 精神医学

購入者の感想

最近、本来保護するべき立場の人が虐待したり、って事件多いですね。この本は精神病院と言われる病院事件の発端となった宇都宮病院リンチ怪死事件というのが前半部分です。読んでいて背筋が寒くなります。まるでアウシュビッツです。すさまじいまでの暴力支配。こんな病院がつい最近まであったとは。読んでいて人事でないのは、もし、発病して精神科救急につれていかれると、患者に病院を選択する自由がなく、運悪く、最悪の病院に入院にでもなれば、治るどころか、精神疾患がますます悪化して沈殿患者となっていってしまう、ということです。まあ、この事件以降、法律が改正されたりしてずいぶんと待遇はましになっているようですが、全国にある病院の中には治療にあまり熱心でなく今でも閉鎖主義を貫いているところもあるでしょうね。後半は先進的に精神医療に取り組んでいる医者の話しが出てきてホッとします。天国と地獄、両方の両極端な病院を経験した患者の話しが特に参考になります。精神疾患への偏見をなくすためにもお薦めの本です。

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朝日新聞社から発売された大熊 一夫の新ルポ・精神病棟 (朝日文庫)(JAN:9784022604941)の感想と評価
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