妖怪の民俗学 (ちくま学芸文庫) の感想
参照データ
タイトル | 妖怪の民俗学 (ちくま学芸文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 宮田 登 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480086990 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 文化人類学・民俗学 » 文化人類学一般 |
購入者の感想
1985年に岩波書店から出た単行本の文庫化。いくつかの版がある。
本書は民俗学の立場から妖怪を論じたもの。柳田国男と井上円了を融合させようという試みでもある。著者はもともと現代の民間信仰から出発した研究者で、本書でも最後は現代的な問題に行き着いている。
主要なテーマとなっているのは、妖怪と場所。化け物屋敷、辻、橋、都市など、妖怪のあらわれる場所が取り上げられ、どうしてそこがスポットとなるのか、民俗学的に分析される。
柳田、井上の理論を批判し、場所の概念を持ち込んだものと言えよう。なかなか説得力があり、納得させられる。
本書は民俗学の立場から妖怪を論じたもの。柳田国男と井上円了を融合させようという試みでもある。著者はもともと現代の民間信仰から出発した研究者で、本書でも最後は現代的な問題に行き着いている。
主要なテーマとなっているのは、妖怪と場所。化け物屋敷、辻、橋、都市など、妖怪のあらわれる場所が取り上げられ、どうしてそこがスポットとなるのか、民俗学的に分析される。
柳田、井上の理論を批判し、場所の概念を持ち込んだものと言えよう。なかなか説得力があり、納得させられる。