素顔の山中伸弥-記者が追った2500日- の感想

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参照データ

タイトル素顔の山中伸弥-記者が追った2500日-
発売日販売日未定
製作者毎日新聞科学環境部
販売元ナカニシヤ出版
JANコード9784779508004
カテゴリジャンル別 » ノンフィクション » 科学 » 科学史・科学者

購入者の感想

山中さんの発見は、細胞レベルでは可逆性があるという人間にとって極めてインパクトの強いものであった。
山中さんは、切り返しと大阪人らしいサービス精神に富んだジョークが巧い。アメリカでは、必須のものらしい。
安倍政権も敏感に反応し、本家本元の威信を懸けてiPS細胞研究に今後10年間に亘り1100億円を助成することを決めた。

山中さんにこういう言葉がある。「今心配しているのは、皆が下を向き自信を失っているように見える。日頃のニュースは暗い話題ばかり、元気を取り戻すには、まず日本という国に対して国民の僕たちが誇りを持つことが一番だと思う。研究環境などアメリカの方が素晴らしい面があるが、日本には美しい国民性がある。コツコツと努力する。お互いを思いやる。自我を張らず控え目である」。
また、「名目上は、山中が受賞したことになっているが、日本という国に支えていただいて受賞できたと心の底から思っている。感謝と今後の研究により社会に貢献しなければならない」。
マスコミは、この部分を目立たないように報道した。何故か相も変わらずに。

さて、ストックホルムでは授賞式一週間前から受賞者の記念講演会、記者会見、晩さん会、一流演奏家によるコンサートなど最上級のもてなしを受ける。「ノーベルウイ−ク」である。受賞者にはノーベル財団から特別随行員も付く。
そして、授賞式や晩さん会には家族・友人・恩師など14人をゲストとして招待できる。世界中からのゲストは、1300人となる。

山中さんは、日本の弱点とされていた知的財産への関心が高く、的確に特許獲得に向けて動いた。
山中さんの誘いを受けて京大の知財契約管理室長に転職した高須直子さんの存在は大きい。
2011年、7月ヨーロッパで8月にはアメリカで京大の基本特許が成立した。京大は、2008年、証券会社、銀行などとiPS細胞の知的財産権を管理・活用するiPSアカデミアジャパンを設立していたのである。

表紙のブルーは、授賞式の晴れやかさと荘重さをとてもよく表わしている。裏表紙も濃いブルーとなっていて統一されている。
写真も多数あり良い出来上がりとなっている。

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