明治東京畸人伝 の感想

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参照データ

タイトル明治東京畸人伝
発売日販売日未定
製作者森 まゆみ
販売元新潮社
JANコード9784104100019
カテゴリジャンル別 » ノンフィクション » アート・エンターテイメント » アーティスト評伝

購入者の感想

 著者の森まゆみ氏は地域雑誌『谷中・根津・千駄木』編集人として有名。
 「谷根千地図」などを発行し、「谷根千(やねせん)」を注目スポットにした。
 1954年、東京都文京区動坂出身。

 1998年『鴎外の坂』で芸術選奨文部大臣新人賞受賞。
 2003年『「即興詩人」のイタリア』(講談社)でJTB紀行文学大賞受賞

 明治時代、谷中・根津から千駄木で個性的な生き方をした人々が多数いた。

 25のユニークな人生のコンパクトに紹介してくれる。

 チベットに潜入して大蔵経典を日本にもたらした怪僧・河口慧海師が地元の人々から親しまれる坊さんだったことに驚いた。

 最終章で昭和恐慌の始まりとなった渡辺銀行についての記述は異色感があり、強い興味を抱かせた。

 谷中・根津・千駄木・本郷界隈に明治のエポックがたくさん詰まっていることに感動し、驚いた。

 エルウィン・ベルツの加賀屋敷十二番館
 横山松三郎の池之端通天楼
 池之端仲町二十七番地守田宝丹翁事跡
 山口半六の東京音楽学校奏楽堂
 駒込林町悲運の久野久
 木村熊二・鐙子の谷中初音町二丁目二番地
 相馬愛蔵・黒光夫妻の駒込千駄木林町十八番地
 岡田虎二郎と日暮里本行寺静座会
 藪蕎麦発祥の地 団子坂の三輪伝次郎
 河口慧海の根津宮永町雪山精舎
 〔ほか〕

 ここで畸人というのは「変わり者」という意味ではなく、尋常ではない、素敵な面白い生き方をした人ということである。そして私がこの本を書いたのは隠と隠ならざるを問わず、「かしこき人の世にしられざるををしむ」という心持からである。
 P.310 あとがき、より

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新潮社から発売された森 まゆみの明治東京畸人伝(JAN:9784104100019)の感想と評価
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