ピカソ ――巨匠の作品と生涯 Kadokawa Art Selection (角川文庫) の感想
参照データ
タイトル | ピカソ ――巨匠の作品と生涯 Kadokawa Art Selection (角川文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 岡村 多佳夫 |
販売元 | 角川グループパブリッシング |
JANコード | 9784043921010 |
カテゴリ | 芸術一般 » 美術史 » 西洋美術史 » キュビスム |
購入者の感想
爆笑問題のラジオ「日曜サンデー」でピカソ特集が放送されたときに、ゲスト出演されていた本書の著者、岡村多佳夫氏の解説が、非常にわかりやすく面白かったので、本書を購入しました。
専門的な研究書以外のピカソに関する本は、女性関係や人生のエピソードだけで語られがちですが、本書は、平易な文章でありながら、ピカソの個人的な人生の出来事を知ることに留まらず、より根源的な意味で「作品で表現をするとはどのようなことか」という問いの答えへの道筋を示すような本だと思います。
さすが長年、美大で若いアーティストたちを育てている方の本だなあと思いました。
また、例えば未来派など、ピカソと同時代に起こった美術の動きに彼がどのような反応をしたかについてや、彼が影響を受けた過去の芸術家についてなどについてもかなり詳しく書いてあるので、ピカソを通じて、19世末から20世紀の美術の流れも理解できました。
そのような点で読後は、大学の充実した講義を聴講した気分になりました。
専門的な研究書以外のピカソに関する本は、女性関係や人生のエピソードだけで語られがちですが、本書は、平易な文章でありながら、ピカソの個人的な人生の出来事を知ることに留まらず、より根源的な意味で「作品で表現をするとはどのようなことか」という問いの答えへの道筋を示すような本だと思います。
さすが長年、美大で若いアーティストたちを育てている方の本だなあと思いました。
また、例えば未来派など、ピカソと同時代に起こった美術の動きに彼がどのような反応をしたかについてや、彼が影響を受けた過去の芸術家についてなどについてもかなり詳しく書いてあるので、ピカソを通じて、19世末から20世紀の美術の流れも理解できました。
そのような点で読後は、大学の充実した講義を聴講した気分になりました。