ツタンカーメン 死後の奇妙な物語 の感想
参照データ
タイトル | ツタンカーメン 死後の奇妙な物語 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ジョー マーチャント |
販売元 | 文藝春秋 |
JANコード | 9784163901251 |
カテゴリ | 歴史・地理 » 世界史 » 古代史 » 古代エジプト史 |
購入者の感想
朝日新聞の書評が高評価だったので購入。確かにニュートラルな立場からツタンカーメンのミイラが辿った数奇な運命について書かれた「総花的」な本で面白いと思いますが、属に「ツタンク・マニア」だったら殆ど知ってる話が書かれてあるという本。だから歴史でも化学・科学でも政治的でもなく人類学的でもなく全て公平に按分した印象です。本当はエジプト革命で受けた歴史的遺物の被害は書かれている何倍も酷い物だし、「エジプトのリアル・インディージョーンズ」で有名になった「ザヒ・ハワス」(テレビに出る時に必ず例の帽子とジーンズ姿のヒトです)についても、アメリカのマスコミと巨大雑誌社とタイアップしたイベントで大金を得た筈が、その大金が行方不明だというスキャンダルについて何も書かれていません。National Geographicsでツタンカーメンの親兄弟は全てDNAが決め手で全て家族のミイラが同定された様に書かれていますが、アレがどうやらハワスの思い込み?かという話は及び腰で書かれています。ハワスのゴキゲンを損ねると調査数分前でも某吉村教授の様に突然中止を命令する人間ですから、書きたくとも書けなかったのかな?でもNational GeographicsとDiscovery