「知」の読書術 (知のトレッキング叢書) の感想

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参照データ

タイトル「知」の読書術 (知のトレッキング叢書)
発売日販売日未定
製作者佐藤 優
販売元集英社インターナショナル
JANコード9784797672756
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 本・図書館 » 読書法

購入者の感想

伊藤誠先生の、講談社学術文庫を薦めており、今読んでて、とても良いです。マルクスが好きで、正しいとか間違っているのでなく、副題が経済学批判だ、と佐藤先生が言っていて、高校生の頃は小林よしのりなんて読んでて、あんなの間違ってる、全て失敗に終わってるとか、ロシアでやってもあれは経済後進国だからだめだった。とか、大して知りもしないでそんなことを思ったり周りにも言っていましたが(ちなみに周りも同調しますねそういうのは。)佐藤先生の本で廣松渉先生とか宇野先生を知り、そうした世間知的な読み方とは違うマルクスの、学問としての側面、を知りました。宇野先生の資本論入門を、ノート取りながら読んだらかなり理解できて、ペラペラめくってそれで読んだ気になってたらダメなんだな、しかし名著をそれにするのは時間かかるし誤読の恐れもあるから、と、思っていて、学術文庫の伊藤誠先生の本を佐藤先生が教えて下さって、とても現在面白く読んでおります。佐藤先生のこの本にも出てきますが、ちょっと世間的な、外交的な、政治的な意見は、完全に言い負かされると思いますが、違和感を覚えることが多くて、でもその知識は本当に羅針盤になります、そして、妙な反発も。自分の現在の感覚は、佐藤先生の周りがざわつきだした外務省時代の、佐藤先生に対する同僚の気持ちに似ているのではないかと。あいつは本当に有能だし、良い奴なんだが、てんてんてん

 この本を求める(特にタイトルに引かれた)方には、最後の章「現代に求められる知性とは何か」を勧めます。
 中身は全体的に、「読書の技術」のその後のような内容で、具体的に学ぶだろうこと、内容について、ですね。

 「はじめに」にも書いている通り「本書は「(略)、どんな本をどのように読めばよいのか」という読書術を実践的に解説した本です」(7頁)。
 その学ぶべき内容として、実際によく扱われる「近現代史」がはじめにきていることも特徴でしょうか。
 ホブズボームの本が読みたくなりますね 笑。

 取り上げられた内容の理由は「教養」になるもの、ということのようです。
 ちなみに教養については以下の通りです。

「「教養」は私たちが生きているこの時代のあり方を俯瞰して見る、「視座」「枠組み」を提示してくれるような「知」のこと」(7頁)
(上の略には、「教養を身につけるためには」が入ります。どうでもいいとはですが 笑)

 ということで、視座を与えてくれる内容についてがメインで、「現代に求められる知性とは何か」あたりでも、ここ最近のまとめのような形な気もするので、新しいことを求めすぎない方がいいかと思います(受験サプリなど)。
 
 
 微妙な変化ですが、学校の勉強を疎かにしてはいけないというエクスキューズが、中学高校になっていたことに、少し笑ってしまいました 笑。
 高校のために中学レベルの内容の理解が必要のこともありますし、そう思っていたので 笑。

 ほとんどが、学習内容について――というと大袈裟かも知れないのですが、読書術もちゃんとありますが――実践ということもあってか、『読書の技法』ほどではありません。
 最近、発売された『「知的野蛮人」になるための本棚』に近い内容かも知れないです(『読書の技法』で基礎を作った人が、学習するテーマを扱っているという感じです)。

 『「知的野蛮人」になるための本棚』のテーマを厳選して、詳細した内容になっています。
 ということで、結構本気な内容です!

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