三国志 第十一巻 (文春文庫 み 19-31) の感想
参照データ
タイトル | 三国志 第十一巻 (文春文庫 み 19-31) |
発売日 | 2014-10-10 |
製作者 | 宮城谷 昌光 |
販売元 | 文藝春秋 |
JANコード | 9784167901981 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 |
購入者の感想
宮城谷氏の三国志も、ようやく終わりが見えてきた。
呉はますますの迷走。
孫権は往時の英明さを完全に失い、陸遜・吾粲・張休といった名臣を死に追いやり、
混乱の末遂に崩御する。
後を継いだ幼い孫亮を補佐する諸葛恪も、わずかに輝きを見せたものの、
その才智をほとんど発揮することなく、独断専行が過ぎ暗殺された。
さらに、(宮城谷氏の評価は辛いが)私個人としては名将に入ると思う朱然や、
文武に見るべきところのあった歩隲も死去し、呉の人材は払底する。
(もはや丁奉・陸抗・陸凱ぐらいであろうか)
対照的に司馬懿は老いてもその冴えを失わず、鮮やかに曹爽一派を退け、
さらに王凌の反乱を未然に防いで、司馬氏の権勢を確立した後に世を去る。
その後を継いだ司馬師も、諸葛恪の侵攻を退け、李豊の謀反の芽を摘み、
皇帝の力を裸同然に削いで、禅譲の手はずを整えていく。
艾・鐘会も頭角を現してきた。
蜀では費が暗殺され、姜維が後継者となった。
本書の末尾には、孫皓と呉の滅亡について(中)と題された番外編がくっついており、
これは前巻からの続きである。
呉はますますの迷走。
孫権は往時の英明さを完全に失い、陸遜・吾粲・張休といった名臣を死に追いやり、
混乱の末遂に崩御する。
後を継いだ幼い孫亮を補佐する諸葛恪も、わずかに輝きを見せたものの、
その才智をほとんど発揮することなく、独断専行が過ぎ暗殺された。
さらに、(宮城谷氏の評価は辛いが)私個人としては名将に入ると思う朱然や、
文武に見るべきところのあった歩隲も死去し、呉の人材は払底する。
(もはや丁奉・陸抗・陸凱ぐらいであろうか)
対照的に司馬懿は老いてもその冴えを失わず、鮮やかに曹爽一派を退け、
さらに王凌の反乱を未然に防いで、司馬氏の権勢を確立した後に世を去る。
その後を継いだ司馬師も、諸葛恪の侵攻を退け、李豊の謀反の芽を摘み、
皇帝の力を裸同然に削いで、禅譲の手はずを整えていく。
艾・鐘会も頭角を現してきた。
蜀では費が暗殺され、姜維が後継者となった。
本書の末尾には、孫皓と呉の滅亡について(中)と題された番外編がくっついており、
これは前巻からの続きである。