謎解き フェルメール (とんぼの本) の感想
参照データ
タイトル | 謎解き フェルメール (とんぼの本) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 小林 頼子 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784106021046 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
日本のフェルメール研究の第1人者と目される小林頼子氏と朽木ゆり子氏による入門書。小林さんって本当にフェルメールがすきなんだなと思います。贋作に対しての怒りやフェルメールを神秘化しないという姿勢にそれを感じます。文体がおばさんくさいのかもしれませんが書いている内容は冷静さ客観性を保とうと努力しています。また、他の評者の方がおっしゃるように緻密な研究の上で、誰にでもわかる形で、入門書を書いていて、しかも入門書なのにステッドマンのカメラ=オブスキュラ(撮影用暗箱)使用説をわかりやすく紹介しその反論を試み、CG映像をのせたり、「デルフト眺望」を描いた場所の検証やモデルになったと思われる場所の現在のデルフトの様子、フェルメールの作品によく登場する白い毛皮の縁付きの黄色いガウンが財産目録に載っていることなどきめ細かな情報が載っていて決してレベルが低くないのがすごいです。
内容は、全作品のカラー写真を掲載し、年譜や作品の所蔵美術館の一覧などを付けたうえに、贋作に関する話題や、新潮選書「盗まれたフェルメール」のダイジェスト版ではありますが、絵を人質にして政治的要求を突きつけることもあったフェルメール盗難史に至るまでフェルメールに関する基本情報を網羅しています。フェルメールについて一通り知りたい初心者には、絶対オススメの一冊なのは他の評者の方と意見を一にします。
内容は、全作品のカラー写真を掲載し、年譜や作品の所蔵美術館の一覧などを付けたうえに、贋作に関する話題や、新潮選書「盗まれたフェルメール」のダイジェスト版ではありますが、絵を人質にして政治的要求を突きつけることもあったフェルメール盗難史に至るまでフェルメールに関する基本情報を網羅しています。フェルメールについて一通り知りたい初心者には、絶対オススメの一冊なのは他の評者の方と意見を一にします。