最貧困女子 (幻冬舎新書) の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトル最貧困女子 (幻冬舎新書)
発売日販売日未定
製作者鈴木 大介
販売元幻冬舎
JANコード9784344983618
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論

購入者の感想

評者が衝撃とショックを受けた本である.すべての人が読むべきである(特に政治家、役人は必ず読むべきである).
最も衝撃を受けたのは、女性器に麻酔を打って売春を行うことである。麻酔を打ってsexするなんて人間がやっていいことじゃあない.

この国は平和で豊かと言われているが、全然そうではないことを評者は再確認した.この国は悪いところがまだ多くある.この悪い国をまともにするには、すべての国民がもっと勉強しなければならない(大衆は頭が悪すぎる).

すべての人に理解してもらいたいが、「この国は貧困に苦しむ子供を救えない国である」.

政治の話になるが、自民党は「美しい国」、「郷土と家族を大切にしましょう」、「天皇を尊びましょう」と言うが、そんなことを言ってよいのは、子供をきちんと守ってからである.貧困に苦しむ子供を救えないで何が「美しい国」だよ.虐待に苦しむ子供も救えない、ネグレクトに苦しむ子供も救えない.彼らは大人になっても苦しむ.自民党だけが悪者ではない.大衆もそうだ.大衆は全然勉強しない.果たしてこの国はまともな国になれるんだろうか.

「貧困」を理由に、路上で売春したり、風俗で働いたりする女性
そのような不遇は、全て本人の「甘え」に起因する。

経済的に困窮していても、きちんとした仕事をして生計を立てている女性だっている。
スケベおやじ相手に肌をさらしてちょっと働けば高収入。

倫理感のかけらもない。性風俗で金を稼いでいる女は怠惰の
為すところで同情の余地は一切ない。

この本を読む前は、そう考えていました。

読後、そのような考え方が、完全に間違っていたことに
気が付かされました。

誰もが知らない闇。一度落ちると抜け出せない地獄。
著者がこのルポを書いた目的は、それらを世間に向けて可視化することです。
この世のものとは思えない残酷な状況を少しでも解消したい
著者の強い思いがひしひしと伝わってきます。
だからこそ、著者は取材しながらこの社会に怒り、
対象者の悲惨さな境遇に涙するのです。

筆者はこうつづります。

------------------------

この20余名という少数の取材をした後、僕は、このテーマでの取材を一切していない。
というかできなくなった。ここで懺悔するならば、僕は逃げたのだ。
彼女らを取り巻く、圧倒的な不自由と、悲惨と壮絶から、僕は尻尾を巻いて逃げだした。
そこにあったのは、考えても考えても救いの光がそこにあるのかわからない、
どう解決すればいいのか糸口も見えない、そんなどん底の貧困だった。

何も与えられず、何にも恵まれず、孤独と苦しさだけを抱えた彼女たちは、
社会からごみ屑を見るような視線を投げかけられる。
もう、こんな残酷には耐えられない。

------------------------

「家出少女」という言葉を聞いて、何を想像するでしょうか?

我慢がたりない子供、身勝手、無計算、
自己責任、甘えと世間は考えがちです。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

最貧困女子 (幻冬舎新書)

アマゾンで購入する
幻冬舎から発売された鈴木 大介の最貧困女子 (幻冬舎新書)(JAN:9784344983618)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.