別冊映画秘宝タイムトラベル映像読本 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝) の感想
参照データ
タイトル | 別冊映画秘宝タイムトラベル映像読本 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝) |
発売日 | 2014-11-26 |
販売元 | 洋泉社 |
JANコード | 9784800303585 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
代表的なタイムトラベル作品が取り上げられていて、SFファンならだれでも思い出のある作品群が紹介されてますね。この本の面白いところは、あえて作品そのものについては軽く流して(当たり前ですがw)、製作スタッフ側のエピソード系が非常に豊富に織り込まれています。作者(編者?)も相当のSFファンだということが如実に伝わってきて、資料的価値の高い情報集になっています。SF映画ファンの方の副読本として、息抜きに読むのに最適ですよ!
英米の映画やTVシリーズのうち、時間旅行を扱った作品を取り上げて製作の裏話を綴った書です。
特に手厚く取り上げられているのは『タイム・トンネル』『ドクター・フー』『ファイナル・カウントダウン』『ある日どこかで』『ターミネーター』『バック・トゥ・ザ・フーチャー』など10本です。
『ドクター・フー』製作に至るBBCの裏話をまずは興味をもって読みました。
1962年に「頭の良い14歳」を視聴ターゲットに、自主SFドラマを制作するにあたり、BBCが選んだテーマがタイムトラベルでした。プロデューサーのシドニー・ニューマンは悪役ダーレクを初めて見たときは、大いに不快感を示したそうですが、のちに半世紀を超える『ドクター・フー』シリーズの中でダーレクが最大人気を誇る敵役となったのは歴史が示す通りです。
そして私がなんといってもワクワクしながら読んだのは『ある日どこかで』の章です。
初公開の際には日米ともに観客の入りが悪かった作品ですが、のちにカルト的人気を獲得するに至りました。私も繰り返し見てきました。
原作小説『Bid Time Return』も読みましたが、小説と映画との間に相違点があるのは、やはり映像化したときの印象を重視してのことだったのですね。陽光降り注ぐ西海岸よりも、落ち着いた感じの中西部のほうが視覚的には物語のイメージにあったというのは大いにうなずけます。
残念ながら、著者の日本語は大変読みにくいものです。助詞の使い方が間違いだらけですし、主語と述語の接続にもおかしなところが山ほどあります。
そしてそうした著者の日本語の間違いを、版元である洋泉社が放置したまま世に出したことが問題です。同じ洋泉社の『映画宣伝ミラクルワールド
特に手厚く取り上げられているのは『タイム・トンネル』『ドクター・フー』『ファイナル・カウントダウン』『ある日どこかで』『ターミネーター』『バック・トゥ・ザ・フーチャー』など10本です。
『ドクター・フー』製作に至るBBCの裏話をまずは興味をもって読みました。
1962年に「頭の良い14歳」を視聴ターゲットに、自主SFドラマを制作するにあたり、BBCが選んだテーマがタイムトラベルでした。プロデューサーのシドニー・ニューマンは悪役ダーレクを初めて見たときは、大いに不快感を示したそうですが、のちに半世紀を超える『ドクター・フー』シリーズの中でダーレクが最大人気を誇る敵役となったのは歴史が示す通りです。
そして私がなんといってもワクワクしながら読んだのは『ある日どこかで』の章です。
初公開の際には日米ともに観客の入りが悪かった作品ですが、のちにカルト的人気を獲得するに至りました。私も繰り返し見てきました。
原作小説『Bid Time Return』も読みましたが、小説と映画との間に相違点があるのは、やはり映像化したときの印象を重視してのことだったのですね。陽光降り注ぐ西海岸よりも、落ち着いた感じの中西部のほうが視覚的には物語のイメージにあったというのは大いにうなずけます。
残念ながら、著者の日本語は大変読みにくいものです。助詞の使い方が間違いだらけですし、主語と述語の接続にもおかしなところが山ほどあります。
そしてそうした著者の日本語の間違いを、版元である洋泉社が放置したまま世に出したことが問題です。同じ洋泉社の『映画宣伝ミラクルワールド