花の館・鬼灯 (中公文庫 (し6-37)) の感想
参照データ
タイトル | 花の館・鬼灯 (中公文庫 (し6-37)) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 司馬 遼太郎 |
販売元 | 中央公論社 |
JANコード | 9784122021549 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 |
購入者の感想
私の中では司馬作品のベスト3に入ります。ハードカバーは「司馬遼太郎 全舞台」の中に収録されますが、生涯愛蔵するつもりです。
司馬さんによるあとがきにもありますが、著者自身が本戯曲を書きながら、作品の持つ魔性に取りつかれ、恐懼を覚えていたことなど、本文のみならず、作品ノートや資料についても、幻想的な味わいがありました。第四幕の義政と富子のやりとりは、古今の、東西の、歴史に残る名戯曲に劣ることは無いと思ってます。
浅田次郎さんの蒼穹の昴シリーズ中の李春雲やその他登場人物による独白シーンは、小説史に残る名場面かと思いますが、富子のそれも、同じように、読者に衝撃、感興を与えてくれると思います。
義政の富子に対する「わしの唯一の兵法」のくだり、色々な思いが去来し、しばし陶然としてしまいました。
司馬さんによるあとがきにもありますが、著者自身が本戯曲を書きながら、作品の持つ魔性に取りつかれ、恐懼を覚えていたことなど、本文のみならず、作品ノートや資料についても、幻想的な味わいがありました。第四幕の義政と富子のやりとりは、古今の、東西の、歴史に残る名戯曲に劣ることは無いと思ってます。
浅田次郎さんの蒼穹の昴シリーズ中の李春雲やその他登場人物による独白シーンは、小説史に残る名場面かと思いますが、富子のそれも、同じように、読者に衝撃、感興を与えてくれると思います。
義政の富子に対する「わしの唯一の兵法」のくだり、色々な思いが去来し、しばし陶然としてしまいました。
題名にある通り、2編収められています。
花の館:日野富子登場♪
鬼灯:荒木村重登場♪
司馬最初で最後唯一無二の戯曲です。普段の長編物のファンは物足りないし、つまらなく感じるかも知れない。
けど、取り憑かれた司馬ファンは必読♪(`・ω・’)俺は荒木村重に興味を覚えます。
この人のどうしようもなさに・・・それこそ人間は生きたいのだと思われます。
花の館:日野富子登場♪
鬼灯:荒木村重登場♪
司馬最初で最後唯一無二の戯曲です。普段の長編物のファンは物足りないし、つまらなく感じるかも知れない。
けど、取り憑かれた司馬ファンは必読♪(`・ω・’)俺は荒木村重に興味を覚えます。
この人のどうしようもなさに・・・それこそ人間は生きたいのだと思われます。