アジア史概説 (中公文庫) の感想
参照データ
タイトル | アジア史概説 (中公文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 宮崎 市定 |
販売元 | 中央公論社 |
JANコード | 9784122014015 |
カテゴリ | 人文・思想 » 言語学 » 日本語・国語学 » 文法・語法 |
購入者の感想
世界史を高校で習ったのはもう30年以上前、当時は、ギリシア・ローマから大航海時代のヨーロッパ中心の歴史で、それに、中国史が「別物」として付け加わっている、といった感だった。 歴史観は大きく変わり、ユーラシアに広がるステップに勃興する遊牧民が、名前は突厥、モンゴル、トルコ系と様々だが、騎馬弓射の機動性、破壊力を武器に広域を押さえ、交易文化を興る、接する国の栄枯を誘導するという、ユーラシアを中心にした視点が重要になっている。 本書はそのような歴史観によって、古代から現代にいたるまでを叙述している。
いきおい各年代の叙述は簡潔に、筆者のいわんとする大きな歴史の流れの中での位置づけが中心となっているので、中近東、中国の通史についての一通りの知識がないと、通読理解は難しい。 歴史のものの見方の確認、大きな世界の歴史の流れを認識せしめる名著。
いきおい各年代の叙述は簡潔に、筆者のいわんとする大きな歴史の流れの中での位置づけが中心となっているので、中近東、中国の通史についての一通りの知識がないと、通読理解は難しい。 歴史のものの見方の確認、大きな世界の歴史の流れを認識せしめる名著。