つむじ風食堂と僕 (ちくまプリマー新書) の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトルつむじ風食堂と僕 (ちくまプリマー新書)
発売日販売日未定
製作者吉田 篤弘
販売元筑摩書房
JANコード9784480689023
カテゴリ文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » や・ら・わ行の著者

購入者の感想

「つむじ風食堂の夜」
「それからはスープのことばかり考えて暮らした」
近刊予定の「レインコートを着た犬」に続く
吉田篤弘の人気作・月舟町三部作の番外編が本著です。

「それからはスープのことばかり考えて暮らした」の舞台となった
「トロワ」というサンドイッチ屋さんを営む父を持つ
12歳の少年・リツ君が今回の主人公。
リツ君は考えます。
路面電車に乗っていると「むかし」の気分になる。
その「むかし」とは自分が生まれるずっと前の「むかし」であって
僕の知っている「むかし」ではない。
でもある駅に着くとまるで自分も知っている「むかし」に戻ったような気持ちになる。

リツ君は将来の仕事について考える。
早いうちに自分の進むべき道を決めて迷わないようにしたい。
でもトロワで働くオーリィさん(本名は大里さん)は言う。
「ひとつの仕事をつづけることが男らしいとは限らないよ」
マダム(オーリィさんの住むアパートの大家さん)は言う。
「ひとつのことを長くつづけているのはいいことだと思うけど男らしいとは限らない」

大人のひとたちはみんな違うことを言う。
どれが正しいのか分からない。
月舟町にある「つむじ風食堂」で一人でごはんを食べるリツ君に
色んな大人たちが色んな事を言ってきます。
最後にリツ君は自分の住む桜川町に帰ったあと
サンドイッチ屋をやっている父親に仕事についてどう考えているのかを問います。
父親が出した答えは意外であり明快単純な答えでもありました。

少年が大人になる前に一人で物事を考える時間というものは
とても大切な時間なのだなあと思いました。
リツ君は少しだけ大人になって物語は終わります。

ちなみにこの作品の中には
「つむじ風食堂の夜」でお馴染みの帽子屋さんなども登場します。
このシリーズがお好きな方、必見です。
初見の方も読みやすいのでお勧めです。
これを読み終わったあと

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

つむじ風食堂と僕 (ちくまプリマー新書)

アマゾンで購入する
筑摩書房から発売された吉田 篤弘のつむじ風食堂と僕 (ちくまプリマー新書)(JAN:9784480689023)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.