異人論序説 (ちくま学芸文庫) の感想
参照データ
タイトル | 異人論序説 (ちくま学芸文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 赤坂 憲雄 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480080158 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 文化人類学・民俗学 » 文化人類学一般 |
購入者の感想
東北学で著名な赤坂憲雄の往年のデビュー作。
柳田、折口から高取正男、山口昌男、小松和彦にいたる、文化人類学、民俗学系の知見、西郷信綱などの国文学、ジンメル、ベルグソンの社会学、今村仁司など現代思想系の知見を縦横無尽に駆使して「異人論」を展開。内容は極めてオーソドックスで、あたらしい飛躍はあまり見られない。たびたび引用される今村仁司に「現代思想の系譜学」という著書があるが、まあいわば「異人の系譜学」っていう印象。これだけの知見を収集したのだから飛躍して欲しい。まあ「序説」なんでしょう。
ただ、文体は魅力的。美味しいゴハンはお米がたってるというけれど、言葉がたってます。いわく、あらゆる秩序の起源には、秘められたひとつの死の風景が横たわっている・・・
続編的位置付けの『排除の現象学』もお奨め。
柳田、折口から高取正男、山口昌男、小松和彦にいたる、文化人類学、民俗学系の知見、西郷信綱などの国文学、ジンメル、ベルグソンの社会学、今村仁司など現代思想系の知見を縦横無尽に駆使して「異人論」を展開。内容は極めてオーソドックスで、あたらしい飛躍はあまり見られない。たびたび引用される今村仁司に「現代思想の系譜学」という著書があるが、まあいわば「異人の系譜学」っていう印象。これだけの知見を収集したのだから飛躍して欲しい。まあ「序説」なんでしょう。
ただ、文体は魅力的。美味しいゴハンはお米がたってるというけれど、言葉がたってます。いわく、あらゆる秩序の起源には、秘められたひとつの死の風景が横たわっている・・・
続編的位置付けの『排除の現象学』もお奨め。