シンジケート の感想

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参照データ

タイトルシンジケート
発売日販売日未定
製作者穂村 弘
販売元沖積舎
JANコード9784806011101
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 詩歌 » 歌集

購入者の感想

少なくても今までに読んだことのなかった世界に連れて行ってくれた。この作品に影響されて今活躍されている歌人も多いはず。

ロックンロールすら感じたのは私だけか。借りて読むのではく、買う価値あり。あとは実際に手にするだけ。

一行ずつ読んで、味わってほしい。
   錆びてゆく廃車の山のミラーたちいっせいに空映せ十月
          (穂村弘『シンジケート』より。以下同じ)
若くて寂しくてキラキラして細やかで切ない世界がひろがってゆく。
   体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ
   「猫投げるくらいがなによ本気だして怒りゃハミガキしぼりきるわよ」
『シンジケート』は、初版1990年10月の歌集。巻頭に収録された同名の連作は、1986年第32回角川短歌賞次席作品(1986年は俵万智が角川短歌賞を受賞した同じ年)。
   子供よりシンジケートをつくろうよ「壁に向かって手をあげなさい」
 穂村弘は、近刊の歌集『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』とエッセイ集『世界音痴』でその鬼才ぶりが国民レベル(または、J-pop文学系少年少女の間)であらわになり、ファンが等比級数的に増加中の歌人だが、この『シンジケート』は穂村弘の第一歌集である。
 歌人および短歌愛好者の間では、80年代若手歌人たちのニューウェーブ短歌を代表する歌集と呼ばれるもののひとつだが、それにもまして、不思議な距離をもって世界と関わり世界を見る穂村弘ワールドの原点である。短歌、穂村弘、どちらも未知の読書子には、面白く読める一行詩集としてお奨めしたい。一行ごとに著者独特のイメージが鮮やかに立ち上がり、コミックスを読むように読むものをひととき別の世界へ連れて行ってくれることを約束しよう。
   卵産む海がめの背に飛び乗って手榴弾のピン抜けば朝焼け
 誰が呼んでも靡く歌集。

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