円高の正体 (光文社新書) の感想

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参照データ

タイトル円高の正体 (光文社新書)
発売日2012-01-17
製作者安達誠司
販売元光文社
JANコード9784334036621
カテゴリ » ジャンル別 » 投資・金融・会社経営 » 債券・為替・外貨預金

購入者の感想

解説は丁寧で分かりやすい。何より数値やグラフ用いて根拠が明確である。
最近は、浜矩子氏のような感覚的、経験から、なんとなくということを(恥ずかしげなく)理由に挙げ、為替の動きを語る本が多いが、
当本は数値を元に論理的に解説してる。素人でも読みこなせるレベルを意識しているようだ。久々にまともな為替本をみた。

現在の円高を悪と言い切り、円高解消には量的緩和の有効性を説いている。日銀が言う十分な量的緩和の主張を、グラフを用いて真っ向から否定している。元日銀総裁の速水氏の言う円高国益理論がいかにおろかなことか、木村剛氏のキャピタルフライトが間違いであるか分かりやすく説明している。
後半、少し生き抜きとして笑えるのが、同業にある佐々木融著「弱い日本の強い円」の「ゆるやかなデフレは国民にとってよい事」の主張を遠まわしに批判。藻谷俊介著「デフレの正体」にある人口減がデフレの原因とする主張をデータを用いて否定し、論破している。ともに軍配は安達氏にあるだろう。
名前はなかったが(恐らく浜矩子氏のこと)、テレビに出るための芸風として「1ドル=50円説」「ドル暴落説」など極論に走り、小遣い稼ぎしていると批判している。

少し残念なのが「ヘッジファンドが為替を・・・」の下りがいくつかあるが、恐らくこれは推測だろう。それをあたかもヘッジファンドが為替を動かすようなコメントが見られたが、ここは参考程度で流させて頂いた。

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