迷惑行為はなぜなくならないのか? 「迷惑学」から見た日本社会 (光文社新書) の感想

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参照データ

タイトル迷惑行為はなぜなくならないのか? 「迷惑学」から見た日本社会 (光文社新書)
発売日2013-10-17
製作者北折 充隆
販売元光文社
JANコード9784334037697
カテゴリ » ジャンル別 » 人文・思想 » 心理学

購入者の感想

 本書は、電車内での携帯電話や化粧や地べた座り、ツイッター上の「コンビニ冷蔵庫入り写真」、学校内での自転車の迷惑駐車などなど「法律には反しないが迷惑な行為」について考察した本です。
 著者自身が行ったいくつかの実験結果や、著者自身の体験、いくつかの著作等を紹介しながら、主に、(a) 迷惑行為とはどんな行為を指すか、それはいかに文化的背景や時代背景と関係が深くて相対的なものか、(b) 迷惑行為をなくすためにはどんな方法があるかについて記述しています。

 私は当初、「こんなテーマを扱った本は読んだことがなく、とても興味が惹かれる」と思って読み始めました。
 しかし、読んでみると、(期待が大きすぎたのかもしれませんが)、「『そんなことは知らなかった』というような興味深いエピソードが少ない」、「なんだか物足りない」と感じました。迷惑行為を防ぐ決定的なノウハウが書かれていないことも残念に感じました。 
 一方、本書は、難しいことが書いてある本ではなく、著者自身の体験談もそれなりにユーモラスに綴っていますので、スラスラすぐに読める本です。「ぜひ読むほうがいい」というような長所も感じられない本ですが、逆に、間違ったことが書いてある本でもなく、それなりに楽しんで読めます。

 著者は、女子大学の先生のようですが、「大学というのは(些末なことまで含めて)いろんなことを研究・講義しているんだなあ」と感じます。
 そんな大学の講義風景の片鱗を感じられる本なので、時間に余裕のある人は読んでみてもいいかもしれません。

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