チェ・ゲバラ伝 増補版 (文春文庫) の感想
参照データ
タイトル | チェ・ゲバラ伝 増補版 (文春文庫) |
発売日 | 2014-04-10 |
製作者 | 三好 徹 |
販売元 | 文藝春秋 |
JANコード | 9784167900830 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
チェ・ゲバラと言えば、革命家、英雄、ゲリラ戦士として広く当然に知られている。他方、ゲバラがどのような人間であったかを正確に認識している人は、予想以上に少ないのであろうか?私は本書に出会うまでは、過激派、過激な思想の持ち主等、彼を英雄たらしめるために勝手な武闘派のイメージを持っていた。ところがどうだろう。確かに彼は超人的であるが、フィクション的ではない超人だった。喘息に苛まれながらも不屈の闘士で、崇高な社会正義のために、徹底的なモラリストとして生きていた。武器を持つことについて異論はあるかもしれないが、彼は現実的で勇気があったからこそそれを選択したのだと思う。偽善者ではない真の庶民の英雄を本書を読んで知ることができた。本書を読んでますますチェ・ゲバラが好きになれた。