孤独の力 の感想

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参照データ

タイトル孤独の力
発売日販売日未定
製作者五木 寛之
販売元東京書籍
JANコード9784487809042
カテゴリ文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » あ行の著者

購入者の感想

題名に惹かれて購入したが、安いと思ったら書き下ろしではなかった。
口述したものを編集者がまとめたものだった。
もうお歳なので、毎作書き下ろしは無理なのかも知れない。

無難に纏められていて、過去に著者の本を何冊か読んだことがある者にとっては、
少し物足りない気がする。多分、今後は買わないだろうなと思った。

自分も含めて殆どの人は、孤独を非常に恐れていると思うが、著者は人間はそもそも生まれる時とも死ぬ時も一人であり、孤独をそれほど忌避する必要はないと語っている。
また、そこから転じて親鸞、ブッダ、イエス・キリストが感じていていたであろう孤独についても触れている。
著者が思いつくままに書いたような随筆集的な内容で、孤独の力について体系的に突き詰めたものではないが、人間は集団に属したいという気持ちと同時にそこから離れたいという気持ちを併せ持っている点については確かにそうかも知れないと思った。

誠に、悟りを得た偉人は、質素で貧乏で、孤独に生きた方だと、つくづく思います。そのような偉人は貧乏でも、必ず人が自然に集まって弟子にと、希望する事が良く分かります。現代は大変難儀な時代でしょう。今なら良寛和尚のような暮らしが理想かと思います。

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