百寺巡礼 第十巻 四国・九州 (五木寛之 百寺巡礼) の感想

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参照データ

タイトル百寺巡礼 第十巻 四国・九州 (五木寛之 百寺巡礼)
発売日販売日未定
製作者五木 寛之
販売元講談社
JANコード9784062740807
カテゴリ文学・評論 » 文学賞受賞作家 » 直木賞 » 51-75回

購入者の感想

遂に満願成就。100寺巡礼の長き旅が終わりました。
五木さんの案内で、間接的に全国のお寺を旅することができました。五木さんに、感謝の気持ちでいっぱいです。
第10巻は、四国と九州ですが、四国は、何といってもお遍路さんです。いつか、歩いてみたいです。
お大師さんに呼ばれた時が出発の時です。
九州は、唐寺ですね。仏教伝来は、中国経由ですから、仏教の先生であり、先進国として存在しています。
日本の文化にしっかり根を張っています。
そして、隠れ念仏。隠れキリシタンはよく知られていますが、浄土真宗もご禁制の地域があり、そこの信者は明治まで待ち続けたのです。
こういう姿は、信仰というものの意味を思い起こさせてくれます。
人間は、こころの安穏をいつの時代も求めています。
弾圧されても信仰を捨てない、という姿勢は、単に信じる信じないという話ではなく、こころの自由を求めての行動のように映りました。
この巡礼の旅を通じて、日本の仏教が如何に神道と深く結び付いているかを学びました。
神社があって、そこに寺もできる。神道の神と仏様は同居し、和を以て貴しとする、日本が出来上がりました。
お互いを認め合う、尊いものは信仰にかかわらず尊ぶ。
これは日本人の美徳なのかもしれません。
日本人は決して無宗教ではありません。無宗教かもしれませんが、尊きもの、神聖なものを敬うこころを有しています。
これは、長い間に培われ、日本人のこころの最も深い場所にあるものだと思います。
あいまいで、イエスかノーかはっきり言わない、といった批判を受けることの多い日本人ですが、それは、美徳かもしれません。
日本人のこころを知る旅。五木さんともっと旅を続けたいと思いました。

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