小旋風の夢絃 の感想
参照データ
タイトル | 小旋風の夢絃 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 小島 環 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784062193078 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » 歴史・時代小説 |
購入者の感想
物語に引き込まれて一気読みでした。お告げが重要視される昔の中国らしく、ファンタジーか歴史かの境目があいまいで、そのさじ加減が絶妙でした。
途中の、神がかり的な舞のシーンが圧巻で、本を読んでいるこちらまで陶酔するようでした。
それにくらべると、ラストの大勝負のシーンは、小説の魔術で、もっともっとだまされたかった…と個人的には思いました。たぶん、舞のシーンは、視点となる登場人物が陶酔し、その高揚感と一体化して読めるからで、ラストは、視点人物が、その場に引き込まれ陶酔する人々を、状況を、傍から眺めている…という印象を受けたからと思います。
物語のいくつかの謎が謎のままなのも気がかりで、中でも、主人公がどういう思いを込めてヒロインの靴を選んだのかは、知りたかったなあ…(追記。すみません、ようやく察しました。自分、とんだ野暮天でした)。
しかし、こちらの小説の一番の魅力は、やはり登場人物です。読んでいるうちに、裏返しのカードを次々とめくるように、それぞれの個性と魅力が明らかになっていき、ぐいぐい引き込まれます。
本当は、あのキャラの、あのセリフが、あのシーンが好き、とか、あのキャラがあんなキャラだったなんて、というのを熱く語りたかったのですが、そこを語ると、小説を読む楽しみが減ってしまうので、もう、最初から読んでみてくださいとしか言えないのが非常にくやしいところです。
次作もぜひとも読みたいので、待ってます。
途中の、神がかり的な舞のシーンが圧巻で、本を読んでいるこちらまで陶酔するようでした。
それにくらべると、ラストの大勝負のシーンは、小説の魔術で、もっともっとだまされたかった…と個人的には思いました。たぶん、舞のシーンは、視点となる登場人物が陶酔し、その高揚感と一体化して読めるからで、ラストは、視点人物が、その場に引き込まれ陶酔する人々を、状況を、傍から眺めている…という印象を受けたからと思います。
物語のいくつかの謎が謎のままなのも気がかりで、中でも、主人公がどういう思いを込めてヒロインの靴を選んだのかは、知りたかったなあ…(追記。すみません、ようやく察しました。自分、とんだ野暮天でした)。
しかし、こちらの小説の一番の魅力は、やはり登場人物です。読んでいるうちに、裏返しのカードを次々とめくるように、それぞれの個性と魅力が明らかになっていき、ぐいぐい引き込まれます。
本当は、あのキャラの、あのセリフが、あのシーンが好き、とか、あのキャラがあんなキャラだったなんて、というのを熱く語りたかったのですが、そこを語ると、小説を読む楽しみが減ってしまうので、もう、最初から読んでみてくださいとしか言えないのが非常にくやしいところです。
次作もぜひとも読みたいので、待ってます。