ベートーヴェン〈不滅の恋人〉の探究―決定版 (平凡社ライブラリー あ 21-1) の感想
参照データ
タイトル | ベートーヴェン〈不滅の恋人〉の探究―決定版 (平凡社ライブラリー あ 21-1) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 青木 やよひ |
販売元 | 平凡社 |
JANコード | 9784582765991 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » エンターテイメント |
購入者の感想
本書では、著者の半世紀に及ぶベートーヴェン探求の成果が記されています。
具体的には、死後発見された恋文の相手(不滅の恋人)が、彼が楽曲を献呈しているブレンターノ・アントーニアであることを、当時の関係者の軌跡を追って突き止めています。
更に既婚者である彼女との両想い(だと推測される)の恋が上手くいかなかった悲劇的な理由も、女性の視点で見事に推察され、その悲恋がベートーヴェンの人生観と楽曲の変革(さらなる昇華)に繋がったと指摘しています。
ベートーヴェンの楽曲が好きな方には、1812年とその後に作曲された楽曲の背景にどんなことがあったかを推し量れる点や、彼の主として恋愛に関するプライベートな情報を知りうる点でとても貴重な本だと思います。
余談ですが、ゴッホもそうであるように、人(が生きることの)の悲しみの深遠を理解できる者のみが、到達(表現)しうる芸術の世界があるのだと本書を読んで改めて感じました。
具体的には、死後発見された恋文の相手(不滅の恋人)が、彼が楽曲を献呈しているブレンターノ・アントーニアであることを、当時の関係者の軌跡を追って突き止めています。
更に既婚者である彼女との両想い(だと推測される)の恋が上手くいかなかった悲劇的な理由も、女性の視点で見事に推察され、その悲恋がベートーヴェンの人生観と楽曲の変革(さらなる昇華)に繋がったと指摘しています。
ベートーヴェンの楽曲が好きな方には、1812年とその後に作曲された楽曲の背景にどんなことがあったかを推し量れる点や、彼の主として恋愛に関するプライベートな情報を知りうる点でとても貴重な本だと思います。
余談ですが、ゴッホもそうであるように、人(が生きることの)の悲しみの深遠を理解できる者のみが、到達(表現)しうる芸術の世界があるのだと本書を読んで改めて感じました。