ドクター・ハック: 日本の運命を二度にぎった男 の感想
参照データ
タイトル | ドクター・ハック: 日本の運命を二度にぎった男 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 中田 整一 |
販売元 | 平凡社 |
JANコード | 9784582836806 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
「満州国皇帝の秘録」同様、昭和61年(だったと思う)にNHKで放送した「ドキュメント昭和」で取材したネタの再録だ。角川書店から取材記が出ていて、確か9巻目が、この本の主人公のハックの物語だ。あいにく手元にないが、見覚えのある写真も何枚も出ている。当然ながら登場する人々の中で現存者は(当然、取材に応じていないが)原節子ぐらいではないか?
85頁に掲載されている写真も「ドキュメント昭和」の当該号に掲載されていたが、ドイツ海軍士官の軍装の人物をレーダー提督というキャプションがなかったと思う。ただし彼は海軍総司令官であって、「海軍大臣」ではないし、当時のドイツには国防省はあるが、海軍省にあたる省庁はない。
317~319頁に出て来る在スイス公使館が連合国側から捕虜の抑留費用として供託された大金を隠匿しようとした話が出て来る。その中で海軍に割り振られた500万フランを「国際赤十字に皇后陛下の名前で寄付するんだ」という海軍武官補の証言が紹介されている。どこかの怪しげな本でスイスにあったという「皇室の隠し財産」云々と書かれている話の元ネタが、この話ではないか?
85頁に掲載されている写真も「ドキュメント昭和」の当該号に掲載されていたが、ドイツ海軍士官の軍装の人物をレーダー提督というキャプションがなかったと思う。ただし彼は海軍総司令官であって、「海軍大臣」ではないし、当時のドイツには国防省はあるが、海軍省にあたる省庁はない。
317~319頁に出て来る在スイス公使館が連合国側から捕虜の抑留費用として供託された大金を隠匿しようとした話が出て来る。その中で海軍に割り振られた500万フランを「国際赤十字に皇后陛下の名前で寄付するんだ」という海軍武官補の証言が紹介されている。どこかの怪しげな本でスイスにあったという「皇室の隠し財産」云々と書かれている話の元ネタが、この話ではないか?