そして日本経済が世界の希望になる (PHP新書) の感想

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タイトルそして日本経済が世界の希望になる (PHP新書)
発売日販売日未定
製作者ポール・クルーグマン
販売元PHP研究所
JANコード9784569814780
カテゴリ » ジャンル別 » ビジネス・経済 » 経済学・経済事情

購入者の感想

日本が流動性の罠に陥っていることをいち早く指摘し、リフレによる脱出方法を理論的に提示したポール=クルーグマンによるアベノミクスの評価。
内容は以下の通り。

・第1の矢=金融政策
 ほぼ満点。良くできました。政府と黒田総裁の明確な政策変更宣言はすごく効き目があった。
 期待インフレ率が上がり、とくに円安になっていることはいいこと。
 貿易はGDPの15%だから、内需拡大させれば貿易は縮小しても良いという主張は間違い。15%は大きいし、輸出企業が内需を牽引するからとても大事。
 大事なことは日銀がこれからも金融緩和を続ける事を市場に疑わせないこと。ぶれるな。
 出来るならインフレ目標は2%より4%の方が良い。

・第2の矢=財政出動
  ほぼ満点。
  公共インフラ投資だけでなく、教育や医療への投資や、失業者の再教育や福祉プログラムにもどんどん予算を投じるべし。
  昔は、財政出動は要らないと思っていたが、やはり必要だ。
  
・第3の矢=構造改革
  0点。
  やんなくていいよ、こんなの。
  政府には将来の成長産業を見抜く目なんて無いんだから。
  特定企業に補助金を与えたり、税制優遇するのは、政府が勝ち組を決めることであって、それは経済を歪める。
  

・消費税増税
  論外。
  1997年の大失敗(橋本内閣の消費税増税による景気腰折れ)を繰り返したいのか?
  期待インフレが実際のインフレになったときに考えればよいこと。
  IMFやOECDの言うことは無視しなさい。

・出口戦略
  論外。
  リフレ政策を始めたばかりなのに、出口戦略なんか考える必要なし。市場の期待インフレ率を下げたいのか?

・長期金利
  昔に比べれば全然低いんだから、ちょっと上がったぐらいでがたがた言うな。

・公的債務
 GDPが増え続ければ、公的債務のGDP比率はどんどん下がって問題ではなくなる。

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