The Diary of a Young Girl の感想

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参照データ

タイトルThe Diary of a Young Girl
発売日1993-06-01
製作者Anne Frank
販売元Bantam
JANコード9780553296983
カテゴリ » 洋書 » By Publisher » Random House

購入者の感想

このレビューを書いている年のはじめごろに、東京の方の図書館で「アンネの日記」及びその関連本が多数破損されて見つかったという事件がニュースになり、そのとき「あれっ、アンネの日記をちゃんと読んだことがない」ということに気づき、購入した。本書はオランダ語で書かれた原書からの英訳とのこと。
第二次世界大戦のドイツナチスに迫害されたユダヤ人の少女が家族で隠れ住んだ数年に及ぶ日記、ということは誰もが知っているし、私もそういう意味で貴重な記録だと認識していたが、実際に読んでみると、十代半ばの少女の狂おしいほどの多感な気持ちがぎっしりつまっていて、そっちのほうに圧倒されてしまった。お姉さんとのちょっとした喧嘩、この年代の女の子にありがちな独立心から起きる母親への反抗心、隠れ家における、全く別の家族との同居からくる居心地の悪さを伴った敵対心や、その子息でありのちにボーイフレンドになる少年への気持ちが、昨日書いた内容と今日書いてある内容が真逆で、どこか人格分裂気味とも言えなくもないような気持ちの変化の激しさが、どーんとつまっていて、同年代の女子は日本でも外国でも変わらないんじゃないかなと思った。年取ってから読んでみて良かったなと思った。同年代のときに読んでいたら、ついてゆけなくて困惑したかもしれない。しかもその書き方は、一家で夜逃げみたいな形で隠れ家(Secret Annex)に移り住む前も後も変わらない。
かくまってくれている家族の一員の名前を借りて語学の通信教育を受けたり、お父さんもいろんな語学学習をしていたり、週に何時間か日記を書く為のデスクを同居人から勝ち取ったり、だんだん物資が乏しくなり、食べ物も自由にならなくなったり、服も小さいのをそのまま着なければならなかったり、すこしずつ、確実に迫害の影響を受けていることの影響なのか、それとも箸が転んでもおかしい年頃の女の子だからなのか、よく分からないまま、(あ、でも確実に厳しい状況になってゆくのだけは分かる)そして、突然、日記が終わる。そのあとに、一家がどんな風になり、アンネがどんな風に亡くなったかの解説が続く。

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