江戸川乱歩全集 第6巻 魔術師 (光文社文庫) の感想

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参照データ

タイトル江戸川乱歩全集 第6巻 魔術師 (光文社文庫)
発売日販売日未定
製作者江戸川 乱歩
販売元光文社
JANコード9784334737887
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 全集・選書 » 個人全集

購入者の感想

私個人は、乱歩の作家生活の中でこの作品が発表された昭和5年前後が全盛期ではなかったろうかと思う。
「孤島の鬼」「蜘蛛男」「黄金仮面」
そして本書に収録されている「魔術師」「吸血鬼」といったこの時期の長編通俗小説は本当に面白い。
本格推理ではないが、正体不明の怪人物と明智小五郎の騙し騙されの闘いは理屈抜きに面白い。
細かい事を言えば論理が破綻している箇所も何点かあるのだが、そんな事は気にならないで一気に読める。
推理小説というよりは怪奇冒険小説という表現の方が適しているだろうか。
「魔術師」では明智小五郎の妻となる文代との馴れ初めが書かれてあるし、「吸血鬼」では小林少年が初登場する。
明智ファンにとっては必読の書と言える。

江戸川乱歩はその本格探偵小説への情熱とは裏腹に

推理要素よりもはらはらどきどきする展開を主に置いた

通俗小説で評判を得ました。

その乱歩の通俗小説の面白さを堪能できるのが

この本です。

奇奇怪怪なる悪役と

その姦計を阻止すべく八面六臂の活躍を見せる明智小五郎

この攻防が見所です

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