海を渡った人類の遥かな歴史 ---名もなき古代の海洋民はいかに航海したのか の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトル海を渡った人類の遥かな歴史 ---名もなき古代の海洋民はいかに航海したのか
発売日販売日未定
製作者ブライアン・フェイガン
販売元河出書房新社
JANコード9784309252834
カテゴリジャンル別 » 歴史・地理 » 世界史 » 一般

購入者の感想

既に何人もの方が指摘している事だが我々日本人は「蚊帳の外」。それと原初の人間というかサルがアフリカからExodusし世界中に散らばったのは何回も何百万年も繰り返され続けた結果だ。どのサル?が何を考えて行動したか解るワケがない。例えばインドネシアで見つかったホモ・フロレシエンシス(=ホビット)は現生人類と明らかに違う出自を持つ(homo habilis→Homo Erectusのどちらか)しかも260万年前のサルが現生人類と殆ど同じ地域でわずか一万年前まで同居している。フローレス島は海流の関係で、隣の島から見えていても渡りにくい。2014年末AirAsia機が墜落した海域の近所で、現代の軍艦ですら操船し辛い難所だ。2008年に西シベリアで見つかった「Denisova hominin(デニソワ人)」は凡そ100万年前に現生人類から分かれた上にネアンデルタール人でもない。これまた何処で進化したか不明だ。(トリビアだが、このデニソワ人の全ゲノム解析についての論文が掲載されたNature誌の同じ号に例のSTAP細胞論文が掲載されている)遺伝子構造が違うサルの頃から何故かホモ属は海を越えようとしていたらしい。一体どういうルートだったのか全く不明だ。アフリカからのExodusも直接紅海を越えてアラビア半島に到達したグループが存在した事も明らかになった。この著者は現生人類しか頭にない様子だ。この段階で欠陥本だろうと思う。もう一つ気になるのだが「名も無き人々」という単語が頻出するが、これってオカシイのではないだろうか?名前の無いヒトって居るだろうか?「名も知られぬ人」と表現すべきでは?と思う。細かい事だけれど意図的に「名無し」にするのは妙に引っかかる。もしかすると「名も知らぬサル」だったのだが.
こうなると理知的とか理性的とか普通に考えては結論が出ないのだろうと思う。サルとヒトとの違いは「二足歩行」や「火と道具の使用」「言葉」云々ではなく「彼らは海を目指したか?」がポイントとなりかねない。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

海を渡った人類の遥かな歴史 ---名もなき古代の海洋民はいかに航海したのか

アマゾンで購入する
河出書房新社から発売されたブライアン・フェイガンの海を渡った人類の遥かな歴史 ---名もなき古代の海洋民はいかに航海したのか(JAN:9784309252834)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.