徹底検証 朝日「慰安婦」報道 (中公新書ラクレ 509) の感想
参照データ
タイトル | 徹底検証 朝日「慰安婦」報道 (中公新書ラクレ 509) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 読売新聞編集局 |
販売元 | 中央公論新社 |
JANコード | 9784121505095 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 |
購入者の感想
「新聞に求められているのは信頼性を高めようとする不断の努力である。朝日の慰安婦報道の実態を多くの国民に知っていただくことにはきわめて大きな意義がある。朝日によってねじ曲げられた歴史的事実を正し、真実を伝える報道の使命を果たしたい」。
2014年8月にその一部が取り消された朝日新聞の従軍慰安婦報道とその背景及び影響について書かれた本である。朝日新聞の慰安婦報道と、それが現在に至るまで一人歩きして大きな国際問題に発展していることについては、既に多くの雑誌の特集や本で説明されている通りで、それらと比べて特段目新しい内容があるというほどではないが、本書は読売新聞編集局が同業者の視点からまとめているところに特徴がある。
慰安婦報道以外の朝日新聞の過去の誤報についてもページを割いている。また、読売新聞自身も、従軍慰安婦問題については挺身隊と混同する記事を出したことがあることや、iPS心筋移植の大誤報を流したことがあることも書かれている。
複数の有識者がこの問題について述べた意見も収録してある。個人的には、特に元朝日新聞ソウル特派員の前川恵司氏の、「大阪本社版という『死角』があったと思う」という話や、防衛大学名誉教授の佐藤昌盛氏の「(朝日新聞は)誤った使命感から前のめりになって誤報する体質がある」というような指摘は印象に残った。
2014年8月にその一部が取り消された朝日新聞の従軍慰安婦報道とその背景及び影響について書かれた本である。朝日新聞の慰安婦報道と、それが現在に至るまで一人歩きして大きな国際問題に発展していることについては、既に多くの雑誌の特集や本で説明されている通りで、それらと比べて特段目新しい内容があるというほどではないが、本書は読売新聞編集局が同業者の視点からまとめているところに特徴がある。
慰安婦報道以外の朝日新聞の過去の誤報についてもページを割いている。また、読売新聞自身も、従軍慰安婦問題については挺身隊と混同する記事を出したことがあることや、iPS心筋移植の大誤報を流したことがあることも書かれている。
複数の有識者がこの問題について述べた意見も収録してある。個人的には、特に元朝日新聞ソウル特派員の前川恵司氏の、「大阪本社版という『死角』があったと思う」という話や、防衛大学名誉教授の佐藤昌盛氏の「(朝日新聞は)誤った使命感から前のめりになって誤報する体質がある」というような指摘は印象に残った。