ホテル住まいをする小説家の文彦。今彼は、長年暖めていた長編小説の執筆に取り掛かっている最中だ。彼の部屋に出入りするのは、編集者の鈴掛を別にすると妻・良枝、秘書・由美子、そして最近馴染みとなったホテトル嬢・キナの三人。それぞれと関係を持ちつつ、執筆を続ける文彦に病魔が忍び寄る。

職場を解雇され街をさまよう男が、血濡れたナイフを手にした少女・美咲と出会う。彼女の人生もまた幸福とかけ離れ、唯一心を許した教師からはレイプという形で裏切られた。そしてその代償として彼を殺めたのだった…。命を絶とうとする彼女を止め、二人は盗みを働くその日暮らしの共犯者となる。いつしか男は、美咲に操られていき…。

白雪女子大に通う亜貴子・千浪・由香利。期末試験が間近に迫ったある日、亜貴子のもとに由香利から助けを求める電話が入った。どうやら昨年三人で訪れた伊豆海岸あたりで囚われているようなのだった。伊豆へ向かう亜貴子と千浪だったが、そこには落とし穴が待っており…。

●校三年の野中マリは、一見大人しい生徒でイジメの対象となっていた。今日も清子と世津に呼び出され、難クセをつけられる。しかし一方で、マリは、学校には内緒でスナックでバイトし、常連客と一夜を共にすることでこづかいを稼いでいた。そこで常連客から女の子を紹介するように頼まれたマリは一計を案じ、清子と世津に声を掛け…。