これまでのあらすじ
『スピンオフ作品』
(今回は1100文字程度の短めで作ってます)
深夜から朝にかけて走り、俺は主の元へ戻った。あれは間違いだったのか、それとも嘘なのか…白黒はっきりさせる為だ。
「おお…今回は随分と早かったな。」
ニヤリと笑みを浮かべ、椅子にふんぞり返って出迎えた
「いや、まだ終わってないでござる。」
俺がそう答えると、主から笑みが消え少々こちらを睨むような顔になった
「……何故だ?」
「…あの町で聞いた話でござるが、あの姉妹は闇ギルドのトップの娘ではない、とかいう噂が風に乗って拙者の耳に流れこんできて…この噂の真相を確かめにきたのでござるよ。」
とりあえず、少女とメアに接触したことは言わず、それっぽい事を訊いて探ってみる
…主の睨む目が強くなった
「…その噂だと、俺が嘘をついてるってことだな…
お前自身、この噂は本当だと思うか?」
「いや。そんなことはないでござる。拙者は主を信じているでござるよ。
…ただ、万が一この噂が本当ならば、拙者は主を斬らねばならないでござる。」
俺の覚悟ある一言を聞いて、主は目を瞑ると、穏やかな表情になった
「はぁ…お前は純粋だな…そんなデマの為にわざわざ帰って来たとは。
…その噂は嘘だ。あの姉妹は闇ギルドのトップの娘。分かったらさっさと殺ってこい。」
「……承知したでござる。」
……今、斬っても良かったが、きっと腰の剣で受け止められるのが目に見えている。
ここは一旦町に行ってどうするか考える事にした。
──────────
町に戻るとすっかり夕方だった。
薄暗い路地の建物と建物の間に沈む橙色に輝く夕陽がとても美しい
「…はぁ…」
だが、そんなものを見ても俺の心は癒されなかった。
理由は勿論、主が嘘をついていたからだ。
(…あの子の所に行くか…)
宛もないので、とりあえずあの子のいる宿へと向かった
宿屋の屋根へと到着すると、深夜の様に窓が開いていた。
そこへ俺はまたスタイリッシュに飛び込む
「あ!NINJAのお兄さん!」
そこには元気なあの少女
「…」
……と、フードを被り壁にもたれかかる様にしてコクンコクンと眠るメアの姿
「元気にしてたでござるか?」
「うん!」
俺がそう訊くと、少女は笑顔で頷いた
少女のその顔を見てると、俺の中にあるあの主…いや、あの男への忠誠心が脆く崩れ去るのが分かる。
そして新たに芽生える守りたいという想い。
「そうでござるか……それは良かった…。」
「ねぇ!昨日のお話の続き、教えて!」
「…いや。あの話よりも面白い話があるでござる」
「?どんなお話?」
少女がコテンと首を傾げると、俺は口を開く
「ある少年のお話でござる…」
深夜から朝にかけて走り、俺は主の元へ戻った。あれは間違いだったのか、それとも嘘なのか…白黒はっきりさせる為だ。
「おお…今回は随分と早かったな。」
ニヤリと笑みを浮かべ、椅子にふんぞり返って出迎えた
「いや、まだ終わってないでござる。」
俺がそう答えると、主から笑みが消え少々こちらを睨むような顔になった
「……何故だ?」
「…あの町で聞いた話でござるが、あの姉妹は闇ギルドのトップの娘ではない、とかいう噂が風に乗って拙者の耳に流れこんできて…この噂の真相を確かめにきたのでござるよ。」
とりあえず、少女とメアに接触したことは言わず、それっぽい事を訊いて探ってみる
…主の睨む目が強くなった
「…その噂だと、俺が嘘をついてるってことだな…
お前自身、この噂は本当だと思うか?」
「いや。そんなことはないでござる。拙者は主を信じているでござるよ。
…ただ、万が一この噂が本当ならば、拙者は主を斬らねばならないでござる。」
俺の覚悟ある一言を聞いて、主は目を瞑ると、穏やかな表情になった
「はぁ…お前は純粋だな…そんなデマの為にわざわざ帰って来たとは。
…その噂は嘘だ。あの姉妹は闇ギルドのトップの娘。分かったらさっさと殺ってこい。」
「……承知したでござる。」
……今、斬っても良かったが、きっと腰の剣で受け止められるのが目に見えている。
ここは一旦町に行ってどうするか考える事にした。
──────────
町に戻るとすっかり夕方だった。
薄暗い路地の建物と建物の間に沈む橙色に輝く夕陽がとても美しい
「…はぁ…」
だが、そんなものを見ても俺の心は癒されなかった。
理由は勿論、主が嘘をついていたからだ。
(…あの子の所に行くか…)
宛もないので、とりあえずあの子のいる宿へと向かった
宿屋の屋根へと到着すると、深夜の様に窓が開いていた。
そこへ俺はまたスタイリッシュに飛び込む
「あ!NINJAのお兄さん!」
そこには元気なあの少女
「…」
……と、フードを被り壁にもたれかかる様にしてコクンコクンと眠るメアの姿
「元気にしてたでござるか?」
「うん!」
俺がそう訊くと、少女は笑顔で頷いた
少女のその顔を見てると、俺の中にあるあの主…いや、あの男への忠誠心が脆く崩れ去るのが分かる。
そして新たに芽生える守りたいという想い。
「そうでござるか……それは良かった…。」
「ねぇ!昨日のお話の続き、教えて!」
「…いや。あの話よりも面白い話があるでござる」
「?どんなお話?」
少女がコテンと首を傾げると、俺は口を開く
「ある少年のお話でござる…」
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筆者:スケマグ 読者:101 評価:2 分岐:0
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このストーリーの評価
Kd #0 - 17.11.06
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すごく面白い☆
続き気になるざます