これまでのあらすじ
『食物連鎖の頂点は、私のペットらしい。』
「疲れたー・・・部活も終わったしさっさと帰ろ。」
サカモトチヅル ケイリン
―――坂本茅弦、蛍綾中学2年。スポンジテニス部所属。
もともと全校生徒が200人ほどしかいないのが原因でもあるが、テニス部には3年の部員が居ない。
2年生4人、1年生7人の計11人で活動する、そもそも部活も少ない蛍綾で1、2を争う勢いの部員の少なさである。
そして、そのテニス部の中ではかなり上手いプレイヤーである茅弦だが―――
重度のコミュニケーション障害であった。
そして委員会や係活動にも消極的な彼女は、他の学年に知り合いがほぼ居ない。
精々同級生やテニス部の後輩程度の友好関係である。
本当は友達が欲しい。色々な人と話したい。
そう思うものの、逆に避けられる事が多い。
それは猫かぶりな性格に加えて、ルックスも関係していた。
一見体育会系の部活で活動しているようには見えない白すぎる肌と、台形の形をした緑色の眼鏡。
大体の女子は膝下ギリギリまで上げるただでさえダサいスカートは、足首上5cmほど。
暗すぎて近寄れない。もはや無意識にオーラが出ている。
実際は普通のJCだが、結局勘違いのせいで避けられる毎日。
―――そんな彼女の心の拠り所は、一匹のペットだった。
サカモトチヅル ケイリン
―――坂本茅弦、蛍綾中学2年。スポンジテニス部所属。
もともと全校生徒が200人ほどしかいないのが原因でもあるが、テニス部には3年の部員が居ない。
2年生4人、1年生7人の計11人で活動する、そもそも部活も少ない蛍綾で1、2を争う勢いの部員の少なさである。
そして、そのテニス部の中ではかなり上手いプレイヤーである茅弦だが―――
重度のコミュニケーション障害であった。
そして委員会や係活動にも消極的な彼女は、他の学年に知り合いがほぼ居ない。
精々同級生やテニス部の後輩程度の友好関係である。
本当は友達が欲しい。色々な人と話したい。
そう思うものの、逆に避けられる事が多い。
それは猫かぶりな性格に加えて、ルックスも関係していた。
一見体育会系の部活で活動しているようには見えない白すぎる肌と、台形の形をした緑色の眼鏡。
大体の女子は膝下ギリギリまで上げるただでさえダサいスカートは、足首上5cmほど。
暗すぎて近寄れない。もはや無意識にオーラが出ている。
実際は普通のJCだが、結局勘違いのせいで避けられる毎日。
―――そんな彼女の心の拠り所は、一匹のペットだった。
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筆者:あんず 読者:121 評価:0 分岐:1