「再入門」に好適
もう20年以上も前だが、
某大学で言語学を学んでいたとき、
比較言語学の教官が講義の冒頭に、
「言語学は興味を抱きにくい学問である」という意味の事を言っていたことを、
本書を読んで思い出した。
言語という対象の始末に負えない多面性、
とらえどころのなさ、
方法論的な扱いにくさ……。
教官はそんなことを言いたかったらしいのだが、
「言語学っておもしろそう」という程度の動機で言語学コースに入った僕には何のことやらわからず、
1年以上もたってからやっと教官の言葉の意味が少しわかり始めたときには既に遅く、
「大変なコースを選んでしまった」とタメ息をついたものだった。

さて、
本書は、
言語をいかにして科学の対象に据えるか、
というソシュールの苦悩を出発点に、
ヨーロッパの構造言語学と音韻論の展開、
アメリカの構造言語学とチョムスキーの生成文法、
記号論の諸相など、
20世紀の言語学が何を問題としてきたのかを要領よく説明してくれる有り難い本だ。
現代哲学がなぜ言語学に関心を寄せるのかもよく理解できる。
重要な用語や人名も過不足なく網羅されていて、
バラバラに仕舞い込んだ知識を整理するのに大いに役立つ。

ただ少々難を言えば、
「言語記号の恣意性」といった重要な概念の説明が粗略であったり、
かと思うと、
本筋からは外れるトリビアルな事項の説明に妙に力がこもっていたり、
記述にバランスを欠く点を散見する。
「入門」と題しているが、
初学者の興味・関心を自然に喚起し誘導するための配慮が充分とは言えない。
少なくとも僕は、
何も知らないままこの本を読んだら、
言語学を学ぶ気になったかどうかわからない。

あくまでも言語学や現代思想について既にある程度の知識を持っている人の「再入門」用として、
本書を推したい。
20世紀言語学入門 (講談社現代新書)

その他の感想

非常用でも携帯用でも。
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この金額なら何処でも出来る程度のモノ
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