漢字の持つさまざまな意味

　「えんぴつで徒然草」が面白かったので、
私にとってはふたつめの挑戦です。

毎日少しずつ書いていくのは、
少しずつの散歩にも似て健康にいいみたいです。


　新しい知識との出合いもあります。
例えば、
「政」の意味。
「政」の右側の
「正」は征服するという意味。
左側の「攵」は武器で攻撃するという意味で、

「政」（まつりごと）とは他の村を武器で攻撃して支配下に置くということを
本来意味していました。
孔子が生きていた時代はそれほど厳しい世の中で、

その中で孔子は人々の争いを回避するために、
人を律する儒教倫理を打ち立てる
必要があったんだなあと納得がいきます。


　しかし儒教のあまりに頑なな姿勢、
秩序を重んじる堅苦しい考えが、
逆に
清末期の中国や朝鮮王朝の近代化を遅らせたことも事実で、
なかなかむつかしい
ところです。
そんなことを日々感じながら無心でなぞっていました。
無心という
のは精神衛生上とてもいいです。
毎日出会う素敵な言葉の中には例えば、


　　子曰（のたま）わく、

　其の以（な）す所を視、
其の由（よ）る所を観、
其の安んずる所を
　察（み）れば、
人（ひと）焉（いずく）んぞ隠（かく）さんや。


　（先生はおっしゃた。
そのひとのふるまいを視て、
そのふるまいがどういう
　ところからきているかを観て、
そのふるまいに満足しているかを観察すれば、

　そのひとがどういうひとであるかよくわかる。
）