人の心情から生まれる利益と損失を見ていない

今まで仕事上で常識と言われていたことに反論する内容です。

会社代表の立場で読んだ結果、
私の場合、
以下の５点に分けられました。


１　無意識でやっていたことを明確に気付かせてもらった点
２　自社でも実践していて納得できる点
３　当たり前すぎてつまらない点
４　著者さんの問題提起に認識不足な面があり、
その後の解説が無意味になっている点
５　鵜呑みにすると危険な点

上記のうち、
５番だけ触れます。


著者さんは、
相手の携帯電話に電話するときに、

「今、
よろしいでしょうか？と聞く人はおかしい。
『よろしい』から電話を取るのが普通ですから。
」
と主張しています。


しかし、
状況が「よろしくなく」ても、

今は長く話せない状況を伝えるために電話に出られる方はいらっしゃいます。

そのため、
上記のセリフはおかしいことはありません。


それに重要なのが、
上記のセリフは、
相手への気遣いを見せる目的で言っている面があります。

もし上記のセリフを言わずに、
用件を話しだしたら、

相手からは「人の都合を気にしないでズカズカしゃべる人」と思わてしまうる危険性があります。

それはビジネス上マイナスになるでしょう。


また著者さんは、

「人間的な成長とビジネスにおける成果とは、
全く関連性がないはずです。
」
と主張しています。

しかし弊社では、
人間的に成長できている従業員に
良いお客様が付いてくださっている現実があります。


そして著者さんは、

「お中元が来なかったら、
取引しなかったということはないはずです。
」
と主張しています。

しかし弊社では、
お中元をくださった方に仕事をお願いした事例はいくつかあります。

受け取った側には感謝の気持ちが残っている場合もあるのです。


本書は、
そのような「人の心情から生まれる利益と損失」を見ていません。