戦乱や震災のあとに芽生える文化の粋
花田清輝「復興期の精神」を意識したと思しきタイトルからわかるように、
戦乱や震災のあとを絶望一色で捉えるのはやめようというメッセージに貫かれた作品。

古代から中世、
そしてあの戦争の「後」の文化的興隆を通観する著者。
ときにケオティックな中で、
文化は爛熟する。

もくじを見ればわかるとおり、
その扱う対象は縦横無尽で、
著者の博覧強記、
あるいは宣言的知識(顕示するための知識)へのこだわりを思わせる。


ただ、
上のテーゼを披瀝するだけであれば、
特に目新しさはないかもしれない。

評者としては、
著者には「もうあと一歩」の叙述的工夫を期待したかったように思える。

それは、
以下のような点からも感じられたことであった。


第一に、
叙述の形式がいくぶん中途半端である。

学術書の匂いや形式を捨てきれておらず、
ごくしばしば晦渋な表現や持って回った言い回し、
過剰な記述に出逢う。

でも、
これは著者の持ち味だし、
記述に誠実にありたいという表れかもしれない。

それでも、
働き人が通勤の電車で読むのは堪えるだろう。

対象読者に大卒のサラリーマンを想定していたのであれば、
今一歩「こちらの世界」へ足を踏みおろしてほしかった。


第二に、
本書でとりわけ筆が冴えていると思われたのは、
第3・4章のセットである。

著者の専門は中国文化論であるから、
その冴えは当然だろう。

中国の各王朝の「遺民」が残した放埒な文化が、
「亡国」を経験したことのない江戸期の日本にも大きな影響を与えた。

日本の近世のナショナリズムは、
そうした中国の「遺民」の文化によるところ大だと著者はいう。

こういうの、
好きです(笑)。

こと記述に関しては、
水滸伝や、
太平記の需要のされ方のくだりなんか、
とにかく筆が踊っていry。

ただ、
それだけに、
他の章を中心として、
第一で挙げたような晦渋な表現が目立ってしまうのであった。

(※なお、
この二つの章でしばしば用いられる「中国化」を中心として、
與那覇潤「中国化する日本」と対照しながら読んでみた。
復興文化論 日本的創造の系譜

その他の感想

1枚目がズレる
中年集まれ!
ティーキャンドル
おいしい本
まあ普通のスペーサーです
kawasakiに続いてHONDAの再編集版。大判で読みやすい美麗短編集。
さいこーだぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!
昔からある
なくしたため購入
香ばしさと渋みと旨味のお茶
20.5
バッテリー端子に。
DVD「綱引いちゃった」
すぐ効果がでました
まさに伝説の試合
母への誕生日に
耐荷重だけでなく精度も悪い
Twitterのすべてがこの一冊に…
72才男子のミシンデビュー!!
格安ACアダプター代用品は最高!
あまり香りがしない
面白いしハマリ度も高いが、育成した選手を手放す回数の多さに疲れる
はしゃぐデグさん。
ラベルに使用
アンダータイツ
満足!!
エデウスプロ7の入門講座ブックについて
使った感じが最高に良いです
戻る